松下通信工業(6781)は、NTTドコモ(9437)に対して次世代携帯電話サービス(W-CDMA)の無線基地局装置の出荷を開始した、と発表した。松下グループとNTTドコモは2001年5月のW-CDMAサービス開始に向けて、基地局装置の開発を進めてきており、今回の初出荷によって本格的なサービスへのインフラ整備が一気に進むことになる。
W-CDMAは、全世界の共通規格であるIMT-2000に基づくもので、これまでの音声中心からデータ、映像、音楽といった各種の情報が扱えるようになる。NTTドコモでは「FOMA」(フォーマ)のブランド名で、東京23区と横浜・川崎の一部からサービスを開始。2002年4月に全国事業としてネットワーク網構築を完了させる計画がある。
松下通信ではNTTドコモ向けに横浜市都筑区にある同社佐江戸工場で量産を開始。出荷を始めた一方、海外向けの研究開発も進めて移動体インフラメーカーとしての地位確立をめざす。
■URL
・松下通信工業
http://www.mci.panasonic.co.jp/
・NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
・IMT‐2000サービスを"FOMA"ブランドで展開~NTTドコモ
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/30/doc1218.htm
・NEC、NTTドコモにW-CDMAの商用装置を初出荷
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/07/doc354.htm
・欧州で展開急ぐNTTドコモ~英に現地法人、独に研究所など
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/29/doc567.htm
(市川徹)
2000/12/19
12:03
|