シャープ(6753)は、台湾の半導体メーカーであるMosel Vitelic社と液晶ドライバーLSIの設計、製造に関する合弁会社と設立することで合意した。2001年早々にも台湾に新会社を設立し、台湾のユーザーへの供給を行う。台湾での液晶ドライバーLSI市場でトップシェアを狙う。
Mosel Vitelic社は、1987年に設立した液晶ドライバーLSI開発製造の中堅企業。1100人以上の従業員がおり、1999年の売上高は6億1,200万米ドル。
合弁会社は資本金約18億円のうち、Mosel社55%、シャープ45%出資で設立し、従業員40人でスタートする。事業内容は(1)シャープから液晶ドライバーLSIの設計技術ライセンスを受け台湾のユーザ向けにLSIの設計開発(2)台湾ユーザ向けに液晶ドライバーLSIの販売(3)シャープに技術移転と合弁会社の販売に対するロイヤリティを支払う(4)シャープから液晶ドライバーLSIの設計開発委託を受ける――など。
シャープは液晶を軸とした事業を進めており、液晶ドライバーLSI市場では業界トップクラス。現在、台湾では液晶パネル生産が立ち上り始めていることから、主要部品である液晶ドライバーLSIの需要拡大が見込まれ、合弁会社の設立で同製品の設計と開発、マーケティング、生産手配、販売を一貫して行い、台湾市場に密着したビジネスを展開する。
■URL
・シャープ
http://www.sharp.co.jp/index.html
・256階調480出力を実現~シャープがTFT液晶ドライバー
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/10/04/doc608.htm
(市川徹)
2000/12/19
09:48
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