NEC(6701)は13日、英半導体メーカーのARM社から同社の32ビットRISC(縮小命令セット)型マイクロプロセッサ―・コア「ARM946E-S」のライセンス供与を受ける契約を締結したと発表した。同CPUコアは、欧州携帯電話業界でディファクト商品となっており、NECは、今後開発する次世代携帯電話「W-CDMA」のCPUコアとして採用する。
NECは、1995年から同社の「ARM7TDMI」のライセンス供与を受けてきたが、今回最新コアでも契約した。同時にこのコアの迅速なデバッグ機能を提供するリアルタイムデバッグ用コアについても、技術を導入する。
ARMの「946E-S」は、高性能、低消費電力という基本性能とともに、開発ツールやソフトウェアなどの設計環境が充実したシステム・オン・チップ用のコアであり、サードパーティによる設計サポートも容易という。NECは、自社のプロセス技術とこのコアの性能を融合させ、次世代携帯電話用のシステムLSIを開発していく。
■URL
・NEC
http://www.nec.co.jp/
・NEC、北米向け次世代携帯電話開発に1億5千万ドル投入
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/18/doc436.htm
・NEC、豪で次世代携帯端末の開発強化
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/10/19/doc746.htm
(池原照雄)
2000/12/13
14:03
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