ティージー情報ネットワーク（TGINet）と日本SGIは、金融工学市場の開拓を目的とした「先端金融工学センター（FISC-Japan）」を今月15日に開設する。商用レベルでは国内では極めて珍しい金融系ソリューションセンターの役割を果たすもので、最新のコンピューター環境で科学技術分野の高度計算技術を応用していく。

　 FISC-Japanは金融工学分野に特化したソリューションセンターで、リスク管理や顧客マーケット分析、デリバティブのプライシングなどをソリューション事業として行っていく。すでに昨年9月、米SGIと米コーネル大学が共同で米FISCを立ち上げており、日本はこれに次ぐもの。

　 日本でも米FISCと連携をとりながら日本市場に最適な金融ソリューションの開発拠点として活動していく。国内外の金融向け製品やソリューションパートナーなどと協力体制を作って、中立的なコンソーシアムとしたい考え。

　 FISC-Japanは、東京都港区赤坂7-3-38、プラスカナダビル2階。センター長にはティージー情報ネットワーク副社長の広田浩三氏が就任している。