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河上社長
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東京三菱TDウォーターハウス証券(TMTDW)は6日、iモードを使ったサービスを開始したと発表した。iモード公式サイトからアクセスが可能で、提供されるのは情報サービスの「ニュースリンク」と、取引サービスの「日本株・米国株取引」。iモードを使った米国株の取引サービスは日本で初めてだという。時期は未定だが、他の携帯端末向けのサービスも考えていく方針。
「ニュースリンク」は、金融・企業ニュース、株価情報・検索、英文によるニュースを提供。同証券の口座開設者はフルサービスを無料で受けられ、口座をもっていないiモードユーザーも一部サービス限定ながら無料で利用できる。
特にキーワードをあらかじめ登録しておくと、それに該当するニュースを自動検索し結果をiモード端末にメールで配信する「速報メールサービス」が特徴的。登録した銘柄の株価や出来高が設定条件に合致したときにメールで通知する「株価速報メール」もある。 取引サービスを利用できるのは口座開設者だけ。iモード経由の手数料は通常のWebを使ったインターネット手数料と同じ。
日本株の取引サービスは、株価照会から売買、指定銀行口座への出金指示までが可能になっている。米国株取引は、NY証券取引所、アメリカン証券取引所、NASDAQの上場している銘柄のうち合計およそ5,000銘柄を取り扱う。24時間売買注文を受け付ける。米国株取引には別途口座開設の申し込みが必要で、口座番号とパスワードも米国株用のものを使う。ごく一部を除いて米国株の取引ページは当面英文のみ。今後、ニーズに合わせて日本語化も図っていく。
同証券は7月からサービスを開始し5カ月が過ぎているが、獲得口座数などは公表していない。河上継一社長は「ディスクローズは積極的にやっていく方針だが、サービス開始からまだ間が無いので今のところ数値的なことはオープンにしていない。今回のiモードの利用者数については社内での目標値も設定していないが、システムやサービスに自信があるので多くの人に使ってもらえるだろう」と述べた。さらに「競争は熾烈だが現在を第一段階と踏まえ、商品・サービスのレベルアップや多チャネル化を進めており、必ずオンライン証券でトップになる」と意気込みを示した。
■URL
・東京三菱TDウォーターハウス証券
http://www.tmtdw.com/
・アナリストリポートをWeb上で提供~東京三菱TDウォーター
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/10/doc997.htm
(別井貴志)
2000/12/06
15:40
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