TDK(6762)は5日、ディスプレイ用と携帯電話向け部品などの生産体制を集約、再編すると発表した。米国にある子会社による生産を終了させ、中国に集約する。このため中国拠点におよそ37億円の投資と400人の人員増を計画していることも発表した。
対象となるのはテレビディスプレイ用の偏向ヨークコアと携帯電話向け誘導体フィルタの2製品。米国子会社TDK Ferrites Corporation(TFC)での生産を完了し、中国子会社TDK Dalian Corporation(TDK大連)に全てを移管するもの。
再編は、偏向ヨークコアのアジア市場の伸びが大きいことや、同製品について現時点ですでにアジアマーケットでの同社販売シェアの60%以上を占めていることなどが主な理由。携帯電話向けの誘導体フィルターについても同様で、TDK大連では2001年2月からフィルタの生産を開始し、来年末までに月産2,000万個体制を作る。
TDK大連は、現在1,300人の体制で事業を進めているが米国からの生産移管を受けて、近く1,700人体制にする、という。
■URL
・ニュースリリース
http://www.tdk.co.jp/tjaah01/aah21000.htm
・三洋電機、中国・北京にリチウムイオン電池の生産会社
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/29/doc1192.htm
・米モトローラ、中国生産を増強~天津に19億ドル再投資へ
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/08/22/doc208.htm
(市川徹)
2000/12/05
12:17
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