FINANCE Watch
前期比0.2%のプラスに~7-9月期の実質GDP

  経済企画庁が4日発表した国民所得統計速報によると、2000年7-9月期のGDP(国内総生産、季節調整値)は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.2%増、年率換算で1.0%のプラス成長となった。GDPの約6割を占める個人消費は0.0%と横ばいだったが、民間設備投資が7.8%増と1980年以来では最大の伸びとなった。四半期ベースのGDPは、これで1-3月期から3期連続のプラス成長となった。

  内訳を見ると、民需がプラス1.5%となったのに対し、公的需要は公共投資が前期のプラスから一転して10.7%の減少となり、全体では3.3%のマイナスとなった。実質GDP伸び率の寄与度は、内需がプラス0.3%、外需がマイナス0.1%だった。

  今後は、補正予算の執行で公的需要がどう景気の後ずさりを防ぐかが、ひとつのポイントとなりそうだ。

■URL
・経企庁のリリース
http://www.epa.go.jp/2000/g/qe003/jissuu.gif
・前期比1.0%増、2期連続プラス成長~4-6月期GDP
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/11/doc376.htm

(沖野宗一)
2000/12/04 10:08