情報サービスの電通国際情報サービス(4812、ISID)は30日、およそ2年先の連結決算で売上高1,000億円の大台に乗せる考えを明らかにした。これは2001年3月末期連結決算における売上高のほぼ2倍にあたる。瀧浪壽太郎社長は「グループとしての体質強化やハードウェア関連分野への事業参入も検討したい」としており、東証1部上場を機に、ISIDグループの拡大路線にも照準を合わせ始めた。
ISIDは、電通と米ゼネラルエレクトリック(GE)社の合弁企業として1975年に設立。すでに国内情報サービス企業としては老舗(しにせ)の部類に入る企業だが、当初からの目的であった米GE社の事業だけでなく、幅広い事業分野への進出を続け、30日に上場も果たした。2001年3月末期連結決算の見通しは売上高536億6,900万円(前期比3.9%増)、経常利益32億8,600万円(同45.5%増)、当期純利益14億8,400万円(同33.8%増)。
瀧浪社長は連結ベースでの売上高1,000億円を「上場後の大きな節目」に位置付けており、時期は「おおかた2年先をまずは目安にしたい」と説明。実現に向けた展開の柱には、これまで通り既存事業の拡大に加えハードウェア関連事業の検討や、これまで資本提携を結んだグループ企業などの強化――などを打ち出した。
■URL
・電通国際情報サービス
http://www.isid.co.jp/
・東証1部に上場した電通国際情報の瀧浪壽太郎社長に聞く
http://www.watch.impress.co.jp/finance/report/articles/interview/note/001130-1.htm
(市川徹)
2000/11/30
16:44
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