三洋電機(6764)は、中国におけるリチウムイオン電池の生産拠点となる新会社「三洋能源(北京)有限公司」を設立した。同国での携帯電話需要をにらんだ展開で、2001年には中国企業と合弁組織とし、2002年にリチウムイオン電池の本格的な生産を開始する。
新会社は三洋電機グループの100%出資による資本金約5億円で、北京技術経済開発区に設立。2001年2月からリチウムイオン電池のパック加工から事業を始める。
来年には地元中国の電池製造販売企業「天津藍天電源公司」から12.5%分の資本参加を受けて合弁とし、資本金を30億円にまで増やす。2002年には従業員を900人体制として電池の本格生産に移行する。
中国での携帯電話需要は1999年の2,300万台から今年は5,000万台(見込み)へと飛躍的な拡大を遂げており、さらに来年以降はこのペースに拍車がかかるものと予想されている。三洋電機はこうした市場動向に合わせて事業を拡大させる。当初の電池生産は、同経済開発区に進出した北京ノキアモービルテレコミュニケーション社に供給することも決まっている。
■URL
・ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0011news-j/1128-1.html
・NTTコム、中国電信集団公司と共同事業展開へ
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/09/doc982.htm
・松下電器、中国・上海にPDPの生産合弁会社を設立
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/10/26/doc820.htm
(市川徹)
2000/11/29
11:08
|