NTTドコモ(9437)が、米国AT&Tの携帯電話部門であるAT&Tワイヤレスと資本提携することが22日明らかになった。同社の株式を2割程度取得する方向で、1兆円規模の出資となる。来週に正式発表する見通し。NTTドコモは22日朝、最終合意には達していないものの、AT&Tと交渉していることを明らかにした。
AT&Tワイヤレスは、加入者約1,200万人で全米3位の携帯電話事業者。AT&Tの企業分割により、来年夏に新会社として発足する予定。NTTドコモは、資本提携により同社が来年春から導入する次世代携帯電話「W-CDMA」やインターネット接続「iモード」のノウハウをAT&T側に提供、米国で展開していく。
NTTドコモは同時に、台湾で第3位の携帯電話事業者、KGテレコムにも20%程度の出資を行う。ドコモは、昨年から今年にかけて香港のハチソンテレフォン(出資比率19%)、オランダのKPNモバイル(同15%)にも資本参加しており、AT&Tとの提携により世界での事業展開に大きな足場を築くことになる。
■URL
・NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
・NTTドコモ、AOLとのグローバル提携発表~日本法人に出資
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/27/doc536.htm
・欧州で展開急ぐNTTドコモ~英に現地法人、独に研究所など
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/29/doc567.htm
(池原照雄)
2000/11/22
10:44
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