ネットワーク構築のネットワンシステムズ(7518)は、韓国の通信関連ベンチャーであるスペースサイバーリンク社と提携、同社のVDSL(超高速デジタル加入者線)アクセス製品の国内独占販売権を獲得した。2001年1月から国内のISPやネット関連企業などにスペース社の開発したVDSLを利用したソリューションを提供していく。
VDSLは、既存の電話線ケーブルを使う高速デジタル伝送技術DSL技術のひとつで、下り(ネットから利用者の端末への通信)は最大52Mbpsの通信が可能という。スペース社のシステムは、最大20Mbpsで双方向通信が可能。システムは、非同期転送モードによる局側モデム(DSLAM)やVDSLモデムなどで構成される。
デジタルテレビの映像コンテンツなども極めて短時間で配信できるようになる。既存の電話回線を利用するため、光ファイバーなどの高速通信インフラの整備に比べて、コストが大幅に削減できるなどのメリットもある。価格は未定。ISPや一般企業のほか大学、研究所などでLAN同士を結ぶ需要もあるとみて販売を促進していく方針。
■URL
・ネットワンシステムズ
http://www.netone.co.jp/index.html
・ニュースリリース
http://www.netone.co.jp/newsrelease/news/20001116_vdsl.html
(塩谷麻樹)
2000/11/21
11:14
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