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シャープと日本IBM、ソリューションで新会社~320人で発足へ

  シャープ(6753)と日本IBMは、企業向け経営管理業務のソリューションビジネスをメインとする新会社を設立することで合意した。シャープが海外の拠点を含めて展開しているERP(統合業務パッケージ)の実績と、IBMの国際的なSCM(生産と販売の統合管理)ノウハウなどを持ち寄ってビジネスに結び付ける。2001年4月に320人体制で設立する予定だ。

  シャープは自社内を含めてERPを幅広く展開してきているほか、これを基礎にしてSCMを国内の事業所に導入してきたいわERPとSCMの先駆け的存在。またIBMはERP、SCMを含めた国際的なe-ビジネスソリューションのノウハウを豊富に持ち、これらをソリューション事業として展開させることとなった。

  資本金はまだ決まっていないが日本IBM49%、シャープ40%、シャープシステムプロダクト11%の出資比率になる予定。大阪市内に本社を置き、両社のシステム要員からシャープ300人、IBM20人の320人体制を構築する。

  また、シャープは情報システム業務のうち、企画や戦略部門を除いたシステム開発、維持、運営までを日本IBMにアウトソーシングすることも今回の合意に含まれている。これはフルスコープアウトソーシングと呼ばれるもので、アプリケーションの開発や保守までを含めた本格的なもの、としている。

■URL
・ニュースリリース
http://www.jp.ibm.com/jp/domino05/ewm/NewsDB.nsf/2000/11151?OpenDocument&Print

(市川徹)
2000/11/16 11:09