Eコマースの決済や物流サービスなどを手掛けるイーコンテクストは、三井海上火災保険と共同で、Eコマースでのクレジットカード決済の事故を補償する保険を開発、関係サイトでの導入を始めた。カードを不正使用された消費者と、“なりすまし”により損害を被ったサイト運営事業者の両方を救済する制度。消費者には新たなクレジットカ―ドの発行が不要であり、既存カードのままで、この補償が適用されるのが特徴と言う。
イーコンテクストは、ローソン(2651)のEコマースサイトなど同社の決済システムを導入している20件に順次、この制度を導入してもらう。補償の範囲は消費者の場合、1回の不正使用に対して30万円(免責1,000円)で、カードが利用されてから90日以内を限度とする。また、サイト事業者も1回につき30万円(免責3,000円)まで補償される。保険の費用は消費者に負担してもらうのを原則とする。当初、対象となるカードはVISA、マスター、JCB、ダイエーOMC。
こうした補償制度では、これまで専用のカードを発行し直す必要があったが、同社の場合、既存カードのままでよい。イーコンテクストは、今年5月にローソン、デジタルガレージ、東洋情報システム(9751)、三菱商事(8058)が共同出資で設立した。
■URL
・イーコンテクスト
http://www.econ.ne.jp/
・ローソンら、コンビニ決済サービス「econtext」拡充で株式会社イーコンテクスト設立
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2000/0608/ econtext.htm
(池原照雄)
2000/11/16
09:53
|