DLJdirect SFG証券 　國重惇史社長（右） アットマーク・ベンチャー 　大津山訓男代表取締役（左）

　 DLJdirect SFG証券は13日、投資信託購入時の申し込み手数料の90％をポイントとして還元し、そのポイントをECサイトでのショッピングなどに利用できる「ポイントプログラム」を12月18日から導入すると発表した。

　 会見した同社の國重惇史社長は「ここ1年間の投信販売残高が10数億円と相当な不振で、打開するためにもこのプログラムの導入を急いだ」と述べた。同社長によると、5～6月ごろに各投信運用会社から売れない理由を聞き回った結果、（1）顧客にとってファンドの選択が難しい（2）手数料が対面販売を行う既存証券と変わりなく（約款に手数料3％とされているため）、オンラインのメリットが享受できない――という2点が不振の原因として浮上したという。

　 同社は、ポイントの使い道のひとつとして、EC事業の推進などを手がけるアットマーク・ベンチャーと連携、ECサイト「Super Shoppers For DLJ」上でPCやソフトなどショッピングやオークションでの決済（1ポイント1円換算）に使えるようにした。同ECサイトの運営はアットマーク・ベンチャーが行い、日立製作所（6501）がインフラで協力。

　 今後は、投信だけでなくカバードワラントなど他の商品や新規口座開設時の初回手数料などでもポイントを付与していき、2001年3月頃からは株式など他の商品の売買手数料や投資情報サービス「マーケットスピード」の利用料などをポイントで充当させることも考えていく。さらに、来春には「DLJVISAカード」の発行も計画しており、住友ビザワールドポイントとの交換も行っていく予定。

　 また、ポイントではなく手数料の50～70％をキャッシュバックすることも可能性を探っていく方針としている。