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22型で900万画素を実現~米IBMが世界最高の液晶ディスプレイ

  米IBMは10日(現地時間)、921万6,000画素の解像度を持つ液晶ディスプレイの開発に成功したと発表した。現在一般的に使われているXGAディスプレイに比べ12倍の高解像度で、世界でも最も解像度が高い、という。2001年中には一般民生用として出荷する見通しとなった。

  最高解像度実現のために米IBMではODF(ワン・ドロップ・フィル)と呼ばれる新技術を投入した。従来であればあらかじめ張り合わせてあるガラスの端の注入孔から液晶材を注入していたものを、ガラスを張り合わせる前に一方のガラスに液晶材を流してから、もう一方のガラスに液晶材を張り合わせるもの。工程数が大幅に減るほか、液晶の応答時間短縮も一役買っている、という。

  新ディスプレイは1インチあたり202画素の高精細表示が可能で、ワイド22型画面だと922万画素に達する。オリジナルのカラー写真にほぼ匹敵する鮮明さで、同じサイズのハイビジョンテレビ(HDTV)と比べるとおよそ4.5倍の精細描画力をもつ。

  米IBMは1995年からニューヨークのワトソン研究所、神奈川の大和事業所などで開発を進めてきた。当初は遠隔医療や天気予報、出版、グラフィックなどでの利用を見込んでいる。

■URL
・ニュースリリース
http://www.jp.ibm.com/NewsDB.nsf/2000/11102

(市川徹)
2000/11/10 16:44
3/30(金)
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