左から 松下eネット事業本部本部長 前川洋一郎氏 IRI所長 藤原洋氏 NECネットワークス執行役員 日比野雅夫氏

　 インターネット総合研究所（4741、IRI）、NEC（6701）、松下電器産業（6752）の3社は6日、ブロードバンド時代の新たな情報流通モデルを構築することを目的とした企画会社「ブロードバンド・エクスチェンジ（BBX）」を今月末をめどに共同出資で設立すると発表した。資本金は1億円で、出資構成はIRIが50％、NECが35％、松下が15％。代表者にはIRIの藤原洋・代表取締役所長が就任する。

　 新会社が検討している事業領域は、CATVなどの回線事業者やデータセンター事業者に対して広域IPネットワークによる相互接続サービスを提供する「ブロードバンドエクスチェンジサービス」、事業構築・運用・管理を支援する「ブロードバンドインターネット事業支援サービス」、動画や音楽などのコンテンツを提供する事業者に対して配信や認証、課金、ユーザー管理サービスなどを提供する「コンテンツ配信・管理プラットフォーム提供サービス」がある。料金徴収や配信の仕組みなど詳細は、今後企画会社で詰めていく。

　 事業を展開していくにあたっては、IRIのデータセンター事業やASP事業、NECのインターネット事業やソリューション事業、松下のネット事業や映像・コンテンツサービス事業との連携も図っていく。

　 3社は、CATVやDSL、光ファイバーなどブロードバンドのアクセス回線が急速に普及し始めている現状に対応、各家庭まで動画などを安定配信できるような総合的なサービスの具体化を狙って手を組んだ。当初は企画会社だが、半年以内には事業会社化を目指す。

　 代表者に就く藤原所長は同日、都内で行った発表会見で「とりあえず3社で開始するが、中立性を保ちながら意思決定が迅速に行われることを条件として、幅広い企業に参画を求めていく」と述べた。

検討する事業領域

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