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ゲノム創薬の共同研究で提携~富士通と第一製薬

  富士通(6702)と同社が20%出資するベンチャー「セレスター・レキシコ・サイエンシズ(CLS)」および第一製薬(4505)は30日、ヒトの遺伝子情報から新薬を創る「ゲノム創薬」のための共同研究で提携したと発表した。これまで、富士通と第一製薬は研究者の相互交流を行い「遺伝子予測プログラム」の開発に成功していた。共同研究は、このプログラムを生かし、5年間の限定で取り組む契約だ。

  研究では、CLSが機能予測プログラムを駆使して、ガンや循環器疾病、痴呆などに関与すると予測される遺伝子を効率的に予測していく。第一製薬は、これらの遺伝子と疾病との関係について分子生物学などにより検証や実証を実施。そのうえで、ロボットによる化合物の大量合成技術である「コンビナトリアル合成」といった先端技術を駆使し、創薬につなげていく。富士通は、関連特許技術の提供など、研究を全面的に支援する。

  第一製薬は、すでに60人による専門研究チームを設けており、当初2年間だけで90億円を投入計画だ。CLSは、富士通研究所の研究員で、遺伝子予測プログラムの開発に当たってきた土居洋文氏が独立して設立した生命情報工学のベンチャー。同社は資本金2,000万円で、従業員は26人。

■URL
・第一製薬
http://www.daiichipharm.co.jp/
・富士通のニュースリリース
http://www.fujitsu.co.jp/jp/news/2000/10/30-2.html
・ライフサイエンス部門を新設~米IBMが今後3年間で1億ドル投資へ
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/08/17/doc181.htm

(沖野宗一)
2000/10/30 17:16
3/30(金)
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