NEC（6701）は26日、2001年3月期9月中間期の連結決算を発表した。売上高は前年同期を9％上回る2兆4,782億円、経常利益は354億円（前年同期は584億円の赤字）、中間利益は205億円（同511億円の赤字）となった。昨年の赤字から大きく改善、「急速に体調は回復してきた」（西垣浩司社長）としている。ただ、事業別で大きく伸びたのはデバイス事業が目立つ程度で、パソコンハードとソフトのソリューションやネットワークなどは、まだ本格的な回復基調には戻っていない。

　 セグメント別の売上高は、米パッカードベルNECの再編が影響した“NECソリューションズ”は1兆60億円で同3.0％のマイナス。国内パソコンのコンシューマー市場は好調としたものの、米国事業の大幅減を支えるには至らなかった。

　 iモード対応などの携帯電話が絶好調だった“NECネットワークス”は同9.4％増の7,784億円、半導体メモリーや液晶ディスプレイの“NECエレクトロンデバイス”も同20.9％増の6,483億円と伸ばした。

　 通期見通しは、売上高5兆5,000億円（同10％増）と2ケタ増収に届き、経常利益は1,500億円（同4.9倍増）、純利益は900億円（同8.6倍増）とそれぞれ大きく改善する。