NEC（6701）は19日、次世代携帯電話「W―CDMA」の端末の開発体制を強化するため、豪州の生産・販売法人「NECオーストラリア社」に今後3年間で約40億円を投じると発表した。これにより、同社は日・米・英・豪の4極で次世代携帯端末の開発体制を整える。

　 豪州での投資は、メルボルンにある技術センターに開発設備を追加する一方、新たに約150人の開発要員を採用する。NECは、W―CDMAのインフラシステムについても、日本のほか英国、シンガポールに開発拠点を整備している。また、英国、韓国やタイ、イタリアなど海外6カ国と日本でW―CDMAのトライアルに入っている。