独立系の中堅システム開発会社、アイエックス・ナレッジ（9753）は企業のIT化やマーケティングなどのコンサルタント事業を強化する。2003年9月期までの3カ年計画で要員、売上高ともにほぼ3倍規模に拡大させ、同社の成長部門として育成する。

　 同社は（1）システム・インテグレーション（2）システムオペレーション（3）コンサルタント―を事業の3本柱としている。コンサル部門は「シンクファクトリ（TF）事業本部」が展開しているが、現状では要員は80人、売上規模も今期（2001年9月期）で約7億5,000万円と全体の5％程度にとどまる。しかし、顧客企業のIT化などにより「コンサルタント事業のニーズが高まっており、収益性も高い」（春日正好社長）ことから、戦略部門と位置付けた。

　 計画では2003年9月期中に、要員を200人規模に拡大させるとともに、同期の売上高も23億円規模と全体の10％水準まで引き上げる。この間に要員は120人拡充するが、社内配転のほかに、50人程度は金融機関や商社などから中途採用する計画だ。同社は昨年10月に、旧日本ナレッジインダストリと旧アイエックス（ともに店頭公開企業）が合併して発足した。