ソニー・コンピュータエンタテインメント（SCE）のソフト開発会社であるポリフォニー・デジタルと米ロジテック、さらに米ロジテックの日本法人ロジクールの3社は、SCEのゲーム機プレイステーション2（PS2）に関して、業務提携を結ぶことを明らかにした。2001年初頭に日本で発売するPS2用ゲームソフト「GT2000」への専用ハードウェアを、SCEの子会社「プレイステーション・ドットコム・ジャパン」を加えて共同開発する。国内のあと米国や欧州でも発売に踏み切る計画があり、PS2をベースとする世界展開に結び付くことにもなりそうだ。

　 PS2用ソフトのGTシリーズは、これまでGT1、GT2ともSCEのヒット商品でいわばドル箱的存在。このゲームでは従来はパッドと呼ばれるコントローラーで操作してきたが、これをSCEやロジテックが共同で開発した「ステアリング」で操作ができるようにする。自動車のハンドル形状のスタイルで、ゲーム上でカーブを曲がると左右どちらかに圧力が加わるような仕組みも加え、ゲーム本来が持つ醍醐味を味わえる、という。

　 現在、PS2などとの組み合わせによる各種のセット販売やステアリングだけの単体販売を予定している。PS2は、今年7月末で国内向け出荷累計が5カ月間で300万台を突破した。今月26日に米国発売となるほか、11月24日には欧州でも販売を開始する。ロジテックは、コンピューター関連の商品に限らず、幅広いジャンルへの商品開発を進めており、今回の共同開発もその戦略に沿ったものとなる。