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CSKネットワークシステムズが東証2部上場を延期

  10月24日に東証2部に新規上場を予定していたCSKネットワークシステムズ(4796、CSKnet)は12日、市場環境の悪化を理由に70万株の公募、112万株を売り出しを中止し、上場を延期したと発表した。

  10月20日に東証マザーズに新規上場予定のスカイパーフェクト・コミュニケーションズ(4795、公募価格32万円、公募・売り出し合わせて46万5,000株)の調達額が1,488億円と規模が大きいことを筆頭に、NTTの公募・売り出しも控えていることで需給悪化を懸念。このままの上場では株主に迷惑がかかると判断した。今後環境を見ながら再び上場時期を考えるという。

  相場環境の悪化を理由に上場・公開を延期・断念するのは、1998年2月10日に計画していた稲葉製作所(3421)と吉備システムが見送って以来のこと。稲葉製作所は、その後1998年6月に店頭公開し2000年6月に東証2部上場。吉備システムは現在も公開・上場していないが完全にあきらめたわけではないとしている。

  当時は、1997年10月頃から上場・公開の延期が相次いでいった。金融システム不安が一気に加速したときで三洋証券が会社更生法適用を申請し、山一證券が自主廃業を届け出るなど金融関連会社の破綻が次々と起こった。その間、上場・公開を見合わせた企業には角川書店(9477)、People(7865)、オービック(4684)、ワシントンホテル、レストラン「びっくりドンキー」などを手がけるアレフ、スギノマシンなどがあった。

  当時より相場環境が深刻なわけではないが、需給悪化懸念が尾を引いていることは確か。一方で上場・公開を見送る企業が出てきたことは相場底入れの指標のひとつともいえる。ただし、需給懸念が解消されるにはまだ時間はかかるとみられている。

■URL
・CSKネットワークシステムズ(CSKnet)
http://www.csknet.co.jp/
・CSKネットワークシステムズが10月24日に東証2部新規上場
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/20/doc472.htm
・NTTが初の公募増資、売り出しとあわせ130万株
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/29/doc568.htm

(別井貴志)
2000/10/12 14:55
3/30(金)
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