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次世代携帯端末をにらみ共同展開へ~オムロン、バンダイネットワークスら

  オムロン(6645)とオムロンソフトウェア、バンダイネットワークスの3社は2日、2001年初頭の「IMT-2000」サービスの開始をにらみ、JAVAを使った次世代モバイル技術を活用した事業展開を共同で行うと発表した。オムロンがFA(生産システム自動化)や制御システム事業で培った技術をもとに開発したエージェントシステム「JUMON」(JAVAによる呪文の意)を、携帯情報機器や端末に組み込み、JUMON対応のコンテンツの開発・普及などを共同で展開していく。3年後には、両社で100億円程度の収入を見込んでいる。

  JUMONはJAVAで記述されているためOSに関係なくアプリケーションを起動できる。これまでのようにサーバーを介したやり取りではなく、端末間でのやり取りが行えるため、ネットワークゲームなどでも負荷が軽減され、レスポンスも高い。

  ゲームのほかには、チケットの予約が完了するまで何度も自動的に申し込みを行うことをエージェントに命令したり、知りたい情報をエージェントに自動的に取りに行かせたりすることなどの使い方ができる。

  将来的には、JUMON搭載端末では異なる通信規格(実行環境)を採用する通信事業者の端末同士でもコンテンツを楽しむことができるようにしていく。さらに、無線データ通信のブルートゥースにも対応していくかまえ。

  来春を目標にエンターテインメント系のコンテンツを4~5つ展開していく予定。ただ、パケット料金を最小におさえるよう開発を進めているものの、JUMONが自動実行で働く場合もあるため課金のやり方は検討しなければならず、現在通信事業者などと話し合っているという。

  一方、バンダイネットワークスはバンダイ(7967)が2000年9月7日に100%出資で設立したコンテンツ配信サービス企業で、携帯向電話向けコンテンツの有料加入者数は270万人を突破している。同社は、9月に札幌の情報セキュリティ技術開発会社オープンループの第3者割当増資の一部を引き受けている。

  高橋豊志取締役は「おそらくJUMONのコンテンツ開始時には会員数は400万人規模になると考えており、JAVAのセキュリティもあるがユーザー情報の漏洩などが無いように念を入れるためオープンループもこの事業に参画することになるだろう」と述べた。オープンループとバンダイネットワークスは、今回の事業以外でも幅広く協力していくという。

コンテンツ例

■URL
・オムロン
http://www.omron.co.jp/
・オムロンソフトウェア
http://www.omronsoft.co.jp/
・バンダイネットワークス
http://www.bandai-net.com/
・オープンループ
http://www.openloop.co.jp/
・オムロンなど3社、Javaミドルウェアでモバイル事業展開(ケータイWatch)
http://k-tai.impress.co.jp/news/2000/10/02/jumon.htm
・トレンドマイクロなど20社が増資引き受け~オープンループ
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/27/doc537.htm
・JUMON
http://www.jumon-agent.com/

(別井貴志)
2000/10/02 19:01
3/30(金)
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