NTTドコモ（9437）は29日、11月上旬に英国に現地法人、ドイツに欧州研究所をそれぞれ設立すると発表した。新しいビジネス展開への布石にするためのもので、世界的なIMT-2000技術への対応を急ぐ。

　 英国法人の“DoCoMo Europe Limited”はロンドン市内に本社を置き、資本金はドコモ100％出資で300万ポンド（約4億5,000万円）。当初は10人程度の従業員でスタートする。同社が100％出資で欧州に現地法人を発足するのはフランスに次いで2つ目。

　 一方、ドイツのミュンヘンに設立するのは“DoCoMo Cmmunications Laboratories Europe”。ネットワークインフラ、次世代ICカード、セキュリティそれぞれの技術研究を進める。ドコモ100％出資による資本金は1,500万ドイツマルク（約7億円）。

　 また、オランダのセルラー企業であるKPN Mobile N.V.と共同でジョイントベンチャー設立を検討する覚書も交わした。iモードやIMT-2000技術を使って欧州でモバイルマルチメディアサービスを進めるのが目的で、今後、設立に向けて具体的な詰めを行っていく、としている。