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みずほグループが発足~世界最大の金融グループに

  第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行の3行が29日、持ち株会社「みずほホールディングス(8305)」のもとで新たなスタートを切った。傘下にはみずほ証券やみずほ信託グループも入り、総資産130兆円を超える世界最大の金融グループ「みずほフィナンシャルグループ」を統括。欧米の大手金融機関に比べ脆弱な収益力の強化を図り、世界の5指に入る銀行を目指す。

  統合に先立ち、28日に東京証券取引所第1部に上場されたみずほホールディングス株の初日の終値は87万1,000円。3行の株価を基に設定された基準株価を5万4,000円上回った。

  みずほホールディングスの発足に伴い、第一勧銀、富士、興銀の3行は同社の銀行子会社となる。共通カードなどみずほブランドでの経営戦略を展開するが、当面は現在の行名のまま営業を継続。2002年4月に「みずほ銀行」(個人金融部門)、「みずほコーポレート銀行」(法人金融部門)、「みずほ証券」(投資銀行・証券業務)、「みずほ信託」(信託部門)に再編される予定だ。

  みずほグループは30兆円を超える個人預金を保有。上場企業の主力取引先も700社を超え、統合から5年後の業務純益を1兆4,400億円に拡大する計画を立てている。しかし、みずほグループが収益源と目論んでいる個人や中堅・中小企業分野は、競争が最も激しい上に、中堅・中小企業の資金需要が伸び悩んでいるという実情もある。

  さらには、4大金融グループで最大の2兆8,000億円の公的資金注入を受けている一方で、今なお4兆7,300億円の不良債権を抱えているなど、様々な課題を抱えての船出となった。


(沖野宗一)
2000/09/29 11:45
3/30(金)
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