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株主の視線で経営していく~リキッドオーディオJの新社長

アブラモフ新社長
大神田元社長
  リキッドオーディオ・ジャパン(4740)は27日、定時株主総会で元日本フォノグラム(後のマーキュリー・ミュージックエンタテインメント)社長であるアレクサンダー・アブラモフ氏の社長就任が承認されたと発表した。同氏は、1950年7月26日東京都生まれの50歳。日本レコード協会理事のキャリアも持つ。

  アブラモフ氏は「21世紀の職場として選んだのは、インターネットと音楽という2つの成長産業のシナジーに無限の可能性を感じたため」と挨拶。今後の経営方針としては「株主の視線での経営を心がけていく」とし、事業戦略には「新譜のみならずニーズも高い旧譜の活性化にも力を入れアダルト市場を育成していく。さらに今後はコンテンツと使いやすさに重点を置く」と力を込めた。

  また「協力体制が不可欠な米国Liquid Audioとの関係をより親密にしていくことも進めるが、当面取り組まなければならないことは音楽産業の一企業としての位置付けを明確にしていくこと」と語った。「決して既存のパッケージビジネスと競合するわけではなく、音楽業界全体をさらに発展させていくビジネスモデルだということを強調していきたい」という。反社会的勢力と関わりがあると報じられるなど会社にネガティブなイメージを持つ向きが多い点については「一生懸命に仕事をしていく」と述べるにとどまった。

  一方、退社することが決まった大神田正文氏は、マザーズ上場第1号として上場後の値動きなどを振り返り「技術を評価する向きも多かったが、筆頭株主(スーパーステージ)が未公開企業だったことによる社会的信用の低さや若い役員が多かったことを嫌気された面があったかも」とコメント。今後は「いくつか誘いの話はあるが、どうするかは何も決めていない」とした。リキッドとは、40株を保有する株主としての関係のみとなる。

■URL
・リキッドオーディオ・ジャパン
http://www.liquidaudio.co.jp/
・リキッドオーディオが突然の社長交代
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/08/doc373.htm

(別井貴志)
2000/09/27 20:30
3/30(金)
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