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SBFグループ、商品先物のネット取引企業設立へ~新会社設立を加速

SBF
北尾吉孝社長
東京ゼネラル
飯田克己社長
太陽ゼネラル
中西勝也社長
  ソフトバンク・ファイナンス(SBF)グループは19日、都内で第4回事業戦略説明会を開催した。同社はこれまで、イー・トレード(8627)、モーニングスター(4765)の株式を公開・上場したが、2001年度末までにさらに4社の株式公開を図る方針を明らかにした。対象となるのは、ベンチャーキャピタルで公開支援コンサルティングのソフトバンク・インベストメント、保険商品情報の比較検索を手がけるインズウェブ、未公開株式を取り扱うソフトバンク・フロンティア証券、さらに総合リース業のウェブリース。

  一方、SBFは商品先物取引大手の東京ゼネラル、太陽ゼネラルとの共同出資によりインターネットを中心とした商品先物取引の新会社「イー・コモディティ」を設立することで基本合意したことも発表した。

  新会社は資本金7億円で10月に設立予定。出資比率はSBFが49%、東京ゼネラルが35%、太陽ゼネラルが16%。営業開始は2001年1月を計画している。インターネットを利用した商品先物取引は1997年から始まっており、業界全体では既に投資家の10%弱がネットを通じて取り引きしているという。また、現在27社前後がインターネットによる商品先物取引サービスを提供しているが、専業では初めてとなる。

  今後、同取引の自由化や規制緩和が一段と進展し、新商品の上場も相次ぐ見込みで、こうした市場の拡大にあわせての設立となる。具体的な事業としては、インターネットとコールセンターを使った先物取引の取り次ぎ、商品ファンドのネット販売、石油製品を中心とした現物オンラインマーケットの提供などを計画している。

  北尾吉孝SBF社長は「今後1カ月以内にあと5社の新会社を設立する予定で、グループは全部で25社になり、ほとんどの金融サービスをカバーできることになるだろう」と述べた。同社は、これまで新会社を設立するときの資本構成は、SBFが過半数を持ってパートナー企業が20~40%、シナジー期待企業が各数%未満としてきた。だが、今後は「当初から事業を協業するべくパートナーシップを結び、パートナーには対等の出資を求めていく」(北尾社長)とし、さらに「ファンドを通じての会社設立が多くなる見込みで、ソフトウェアなど金融以外の会社設立も考えている」(同)ことを明らかにした。

■URL
・ソフトバンク・ファイナンス
http://www.sbfinance.co.jp/
・ITでベンチャーの間接業務支援~ソフトバンク・ファイナンスが新会社
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/08/01/doc83.htm

(別井貴志)
2000/09/19 18:50
3/30(金)
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