NEC（6701）は18日、北米や中南米で第3世代の移動体通信技術として注目されている「EDGE」(Enhanced Data Rates for Global Evolution)対応の携帯電話開発に1億5,000万ドル(約160億円)を投じると発表した。米国子会社のNECアメリカと共同で開発に当たり、2002年初めに米国市場に製品を投入する計画だ。

　 EDGEは、欧州通信標準化機構が策定したGSM（Global System for Mobile Communications）規格におけるデータ伝送技術。新しい変調方式を使うことで、同じ帯域幅だと既存技術の3倍の通信速度を実現、インターネットでの画像通信など新しいサービスへの対応も容易になる。北米では2001年末からEDGE対応のサービスがGSM事業者らによって始まる見込みとなっている。

　 NECは、モバイル・インターネット分野への経営資源の集中を急いでおり、次世代携帯電話ではW-CDMA方式とともにEDGEに力点を置いて開発を強化する。