大神田社長（右） 小長井取締役（左）

　 リキッド・オーディオ・ジャパン（4740）は8日、大神田正文社長が退任し、元日本フォノグラム（後のマーキュリー・ミュージックエンタテインメント）社長で日本レコード協会理事のアレクサンダー・アブラモフ氏が就任する、と発表した。正式には、9月27日開催予定の第2回定時株主総会後の取締役会で決議される。

　 同時に、新任監査役として現在同社顧問の弁護士で元東京高等検察庁検事長の村山弘義氏と現警視庁福生警察署署長の岩崎光任氏が就任することも発表した。

　 大神田社長は退任の理由について「まったく関係は無いが、反社会的勢力と関わりがあると報じられ噂されたこともあり、会社のイメージを考えると（社長は）交代した方が良いと考えた。音楽配信システムの見通しもたったため、今後の経営は音楽業界出身の人に任せるべきと判断した」と述べた。今後については「何も決まっていないが、今度は創業社長をやってみるのも面白いかと思っている」と語った。

　 新社長に内定したアブラモフ氏は、1999年6月に日本フォノグラムを退社したあと、同年11月にプロモーションや新人のデビューなど音楽に関わる総合的なコンサルティングを行う有限会社AIAインターナショナルを設立し、社長を務めている。