インターネットウェブサイトをリモート監視するサイトロックは8日、今年11月にも東京都渋谷区恵比寿に同社2番目の監視センターをオープンすることを決めた。現在ある東京都目黒区のセンターに次ぐもので、恵比寿の新センター建設によってユーザー300社には対応出来るようになる。さらに2002年までには第3センター新設の構想もあり、これによってユーザー600社に対応、拡大する日本市場でのビジネスに対応していく。

　 米サイトロックの日本法人である同社は、eビジネスシステムの運用支援を基本にする企業。従来、同種のサービスは、例えばシステムエンジニアをユーザー企業に常駐させたり、トラブル時に修復したりすることに主眼が置かれていた。しかしサイトロックの手法は、24時間、365日ユーザー企業のシステムを遠隔監視して各種のデータを集め続け、トラブルが起きる前に顧客に伝える仕組み。すでに米国では昨年夏からサービスを始めており、目立った競合企業が存在しないことも加わって好調な業績を続けているという。

　 日本では今年始めからビジネスがスタート。同社本社内に監視センターを設けているが「現時点でユーザー10社、数百台のサーバーをリモート監視している」（同社）ところで、今年秋にはユーザーが20社に達する見通しにもなっている。そこで監視センターの増設を決めた。11月1日に開設する予定の恵比寿センターには、ユーザーに監視手法を公開するための監視デモコーナーも設置する予定で、さらに大型となる見込みの第3センターへの布石にする。