クリエーターエージェンシーのクリーク・アンド・リバー社（4763、C＆R）は30日、欧米を含む世界市場に進出する方針を明らかにした。米国、英国、イタリア、パキスタン、韓国などを拠点網設置の候補に挙げており、まずインドと中国をターゲットに設けたい考えだ。同社はすでに国内10ヵ所を整備し「日本についてはほぼ完了した」（井川幸広社長）としていることから、事業展開を世界戦略に大きくシフトする考えだ。

　 C＆Rはマルチメディアクリエーターを中心とする技術者の登録や派遣業務会社で、ナスダック・ジャパン市場に上場している。今年7月末時点でのクリエーター登録数は13,000人。国内にはクリエーターが10万人はいるといわれ、C＆Rはこの国内登録数の拡充とともに、海外市場への参入も進める。

　 まずインドと中国（上海）については「出来るだけ早く形にしたい」（井川社長）方針で、年内か2001年早々にも実現させたい考え。このあと米国（ニューヨーク）、韓国、パキスタンなどへの進出を検討する。また、英国とイタリアの「どちらかに欧州拠点を作りたい」としており、選定を急ぐ。

　 また拠点作りの方法は「様々なスタイルを考えている」とし、法人設立に限らず現地企業との合弁、提携なども視野に入れ検討している。