NEC（6701）は24日、携帯電話やPHSなどモバイル機器向けにSRAM互換で16メガビットと大容量のRAMを開発したと発表した。16メガ製品としては世界で初めて、ローパーワーSRAMと機能および端子配列の両面で互換性を持たせたのが特徴。ローパワーSRAMからの置き換えを狙っていく。

　 　製品コードは「μPD4616112」。10月からサンプル出荷を始める。モバイル機器向けのメモリーは、携帯のインターネット接続や画面のカラー化などにより、大容量化や小型化、低価格化が求められている。開発したRAMはDRAMプロセスの採用により、21.8平方ミリという小さいチップサイズを実現した。

　 　消費電力も通常時のスタンバイ電流を100μAに抑える一方、パワーダウンモードも搭載、このモードだとスタンバイ電流を10μAにできる。サンプル価格は4,000円。NECは2001年以降に月産100万個を計画、メモリーの大型商品に育成していく構えだ。