3大電気街でのパソコン販売で富士通（6702）がソニー（6758）を逆転して2位になり、ソーテックも躍進―。マルチメディア総合研究所が23日発表した2000年度第1四半期（4―6月）の店頭販売調査によると、1年前の同期に比べシェア順位がめまぐるしく変わったことが明らかになった。

　 　この調査は、個人向け需要動向を探るため、四半期ごとに東京・秋葉原、大阪・日本橋、名古屋・大須―という3大電気街でのパソコン販売実績を調査するというユニークなもの。まとめによると、今回の3電気街合計の販売は前年同期比28.2％増の27万4,300台、金額ベースでは同21.2％増の563億3,000万円となり、いずれも第1・四半期では過去最高となった。同期に全国の店頭で販売されたパソコンのうち、3大電気街の比率は台数で18.1％を占めた。

　 　注目のメーカー別シェアは、前年同期に2位（15.7％）に付けていたソニーが、「4、5月に極端な品薄に陥り」（同研究所）14.3％に後退。代わって前年3位（14.3％）の富士通が16.1％まで伸ばして2位に返り咲いた。また、ネット販売を含む市場全体でも躍進中のソーテック（前年2.7％）が日本IBMを抜いて5位（8.2％）に顔を出した。トップはNEC（6701）で22.7％、4位はアップル（9.9％）だった。