NEC（6701）は21日、半導体やディスプレイなど電子デバイスの販売会社「NECデバイスポート」を9月に設立する、と発表した。当初から300人の従業員を配置し、2001年度には売上高1,800億円と、グループでも屈指の大型販社になる。

　 新会社はNEC100％出資による資本金20億円で設立。NECとグループ、直販顧客向けのデバイス販売を一手に引き受ける。本社は東京都港区のNEC本社ビル内。社長には、社内カンパニーであるNECエレクトロンデバイスカンパニー社長の杉原瀚司氏が就任する。事業開始は10月2日を予定している。

　 NECエレクトロンデバイスカンパニーは、これまでNEC関連との取引が全体の20％を占めているが、最近は生産子会社の部品自主調達が拡大していることも手伝い、他社との競合が激しさを増しているという。そこで独立した自己責任型の事業運営を進めることによって、損益管理の徹底や効率的な直接販売に必要な情報システムの早期確立を目指し、新会社を発足させることになった。