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話題のWDM(波長分割多重)関連企業はこれだ

  株式市場では、WDM関連が人気を集めている。WDMとは「波長分割多重」(Wavelength Division Multiplexing)の略。

  現在、国内外の通信キャリアはインターネットの爆発的な普及を背景に、急激に増加するデータトラフィックに対応する一方、競争に打ち勝つためネットワークコストの削減を求められている。それを解決する方法のひとつとして、光ファイバーを使った通信技術のひとつであるWDMが注目されているのだ。

  WDMは、1本の光ファイバーに波長の違う複数の光信号を多重化し同時に伝送する方式。このため、ファイバーを増設することなく伝送容量を飛躍的に高めることができる。多重化をより高密度に行うDWDM(Dense WDM、高密度波長分割多重方式)という方式もある。

  米国の調査会社は、世界の通信用光部品市場は2003年まで年率37%の成長を予想している。その中でも、WDMは年率50%以上の伸びが見込まれるという。

  WDMモジュールの大手、米国JDSユニフェーズの筆頭株主で、含み益が1兆6,000億円にも上っている古河電工(5801)が代表株となっている。ほかにも、日立電線(5812)や住友電工(5802)などの電線株、駿河精機(6468)やシグマ光機(7713)、モリテックス(7714)などの精密機器関連が注目されている。

  ●WDM関連サイト
  ・NEC
  http://www.nec.co.jp/japanese/product/kiban/densow/radio/17/mmrs17r.html
  ・(財)情報処理相互運用技術協会(INTAP)
  http://www.intap.or.jp/INTAP/information/report/h10-network/1_1/1_1_8.html
  ・NTTPCコミュニケーションズ
  http://www.nttpc.co.jp/integraS/optnw.html
  ・郵政省 通信総合研究所
  http://www.crl.go.jp/kk/CRL_News/0001/hikari.html
  ・平成11年版 通信白書
  http://www.mpt.go.jp/policyreports/japanese/papers/99wp/html/B2Z10000.html

WDM関連企業
三菱化学
4010
励起レーザ用モジュールをKDD研究所と共同開発
旭硝子
5201
広域帯増幅WDMアンプ用の特殊光ファイバ開発
日本板ガラス
5202
光合分配器や光アンプで必須の光通信用マイクロレンズで圧倒的
住友大阪セメント
5232
光送受信機を米国ルーセント(LU)と共同販売、光変調器も手がける
古河電工
5801
励起レーザで最大手など光通信関連を強力に推進
住友電工
5802
光通信機器部品の生産能力を5倍に増強、米国シスコ(CSCO)とも提携
フジクラ
5803
光ファイバー大手の一角、沖電気(6703)と次世代小型光信号変換デバイスを共同開発へ
日立電線
5812
光合分配器(導波路型)で最大手
アンリツ
6754
光通信関連の測定器が伸長
富士電化
6955
光アイソレータで大手
日商エレクトロニクス
9865
米国の通信関連機器の輸入販売で伸長
駿河精機
6488
光学実験用機器が好調で最高益、2004年度の純利益3倍強を予定
シグマ光機
7713
研究機関向け光学機器が好調、サブミクロンの精密加工が可能な自動調芯(位置決め装置)の新製品は大幅コストダウン
モリテックス
7714
自動調芯システムなど次世代光通信関連装置の開発に注力
*駿河精機以下は店頭

■URL
・古河電工、米社出資の含み益が1兆6,000億円
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/07/21/doc6.htm

(別井貴志)
2000/08/18 17:36
3/30(金)
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