米IBMは16日（現地時間）、医薬や農業科学などの企業を支援するライフサイエンス事業部門を新設したと発表した。複雑な遺伝子情報解析作業などに対しITソリューションを提供するのが目的で、今後3年間に1億ドルを投資する。

　 IBMは新部門にe―ビジネスやデータ・ストレージ管理技術などを投入。これにライフサイエンス企業が持っている生命工学などの専門的研究知識を組み合わせてITソリューションを完成させ、研究のスピードアップを図る。

　 同社では現在35億ドル程度の同市場が、2003年には90億ドル以上に成長すると予測しており、大規模な事業部門の新設で先手を打つ。