|
トップページに戻る | ||||
NTTコム、相次いで高速通信事業に布石 |
NTT(9432)グループの長距離・国際通信企業であるNTTコミュニケーションズ(NTTコム)は、ネットワーク事業強化に向けた戦略を相次いで打ち出した。米国企業との提携でDSLなどブロードバンド(高速)ネットワーク事業への進出を計画するほか、これをベースに米国のコンテンツサービス企業への出資など、動きは急だ。これまで目立った動きを見せていなかったNTTコムだけに、業界でも熱い視線が注がれている。 まず、NTTコムと米コバットコミュニケーションズ、イグナイトジャパンの3社が、高速アクセスサービスのプロバイダーである新興企業「アッカネットワークス」(東京)へ共同で出資し、国内全国でサービス提供の布石を打った。DSLは従来の銅線による通信回線を利用して高速・高品質な通信を可能にするもの。アナログのダイヤルアップ接続やISDNに比べ、数10倍の速度で通信が出来る。すでにここ2年ほどで欧米での普及が進んでいる。 アッカネットワークスは今年4月に一般2種通信事業者の届け出を済ませた。NTTコムとコバットは12億5,000万円ずつを出資し、アッカ社の資本の83.6%分を占めることになる。 これによってNTTコムは自社のネットワークサービス網をアッカ社のDSL網に接続し、2001年には全国でのサービス提供に踏み切る見通し。コバット社は米国で大規模DSLネットワークの運営実績があり、このノウハウでアッカ社を支援する。 これとは別にNTTコムは米メディアステーションと資本出資を含む提携関係を結んだ。メディア社は、ブロードバンドアクセス事業者のサーバーにCD-ROMタイトルを蓄積して高速ネットワーク経由によってコンテンツを提供する企業。NTTコムはメディア社の5.79%分を出資したほか、ボードメンバーにも1人を派遣、日本とアジアにおけるビジネスの共同展開に乗り出す。 NTTコムの本格的な高速ネット事業進出は、既存のインターネットサービスプロバイダー(ISP)を脅かすだけでなく、東西のNTT地域会社が展開しているISDNとも真っ向から競合する。NTTグループ内でも激しいシェア争いがスタートする。 ■URL・NTTコミュニケーションズ http://www.ntt.com/
(市川徹)
2000/08/11
11:03
|
3/30(金) |
プライバシーについて | 編集部へのご連絡 | Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved. |
本サイトの内容につきましては万全を期しておりますが、提供情報がシステム等に起因する誤りを含んでないこと、すべての事柄を網羅していること、利用者にとって有用であること等を当社及び情報提供者は保証するものではありません。 当社及び情報提供者は利用者等が提供情報に関連して蒙った損害ついて一切の責任を負いません。投資等の判断をされる場合は、他の資料なども参考にしたうえで、ご自身の判断でお願いします。 |