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ノートパソコン中心に出荷、金額とも大幅増 第1四半期の国内パソコン出荷 |
ソニーとソーテックが健闘、国内パソコン市場は大競合時代へ―。マルチメディア総合研究所が9日、発表した「2000年第1四半期国内パソコン出荷概要」によると、台数は前年比42.2%と大幅増の311万5,000台に、これに伴って金額も前年同期を24.4%増の5,600億円に達していることが分かった。国内シェアはNEC(24.4%)と富士通(19.1%)のトップ2社の順位に動きはなかったものの、その差は前回の12.1ポイントから5.3ポイントへと急接近。またソニーとソーテックはそれぞれ4位、8位にランクされ、個人ユーザーのインターネット需要に後押しされて急伸した。 出荷の311万台超えは第1四半期としては過去最高の数字で、店頭と訪販の比率が48.6対51.4。店頭販売の伸びが著しく、前年同期比では66.3%も伸びている。またノートパソコンは、前年比49.5%増の161万5,000台でパソコン出荷数全体の51.8%を占めた。一方、デスクトップ機は初心者を中心に低価格タイプに人気が集中。しかし、「初期不良が多い」などのクレームが目立っているのも低価格パソコンだった。 メーカー別のシェアで目立ったのは、NECと富士通の差が縮んでいることに加え、まずソニーは前回の8位から4位へ躍進した。VAIO人気はいまだ衰えていないことを証明したが、今年4、5月に商品不足が続いた時期があり、これがなければベストスリーをうかがっている可能性もあった。また最近、テレビCMを打つなど積極的な拡販戦略をとるソーテックは前年比で3倍増と急成長。ただし、初期不良が比較的多く見受けられるとの指摘もあり、サポート体制の強化が急務とされている。 独自路線を歩んでいるアップルコンピュータは、iMacとiBookによる訴求力がそろそろ鈍くなってきており一時の勢いは期待できない、とするショップが多い。デルコンピュータ、日本ゲートウェイについても「勢いは一服した感じ」のムードだ。 マルチメディア総研では「7月も客足は衰えておらず、第2四半期も大幅増は確実」との見通しを示しているが、各メーカーの順調な生産が条件になる、という。また、このまま進むと2000年上期の市場規模は、当初予測の530万台を大きくクリアし、前年比45%増の650万台にまで届く可能性もある、と先行きを分析している。
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(市川徹)
2000/08/09
16:21
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3/30(金) |
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