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eネット事業、2003年に1,000億円へ~松下電器

  松下電器産業(6752)は4日、BS(放送衛星)デジタル放送やインターネットなどを連動させた「デジタル・ネットワーク(eネット)」事業の強化策を発表した。6月末に発足させていた「eネット事業本部」が策定したもので、デジタルテレビを中核にパソコン、携帯電話などの連携による各種サービスや関連ハードの販売により、2003年には現在の約10倍の規模である1,000億円(連結ベース)の売り上げを目指す。

  松下は、eネット事業分野でとくに関連サービスが弱く、テコ入れ策として新たなビジネスモデルを構築、新市場の開拓を図ることになった。同事業では(1)デジタルTVを中核にモバイル機器やネット家電を連携する「eプラットフォーム」という松下独自の概念を具体化する(2)自社開発強化および社外ベンチャーとの提携によるサービスコンテンツの拡充(3)ネット事業「Hi―HO」の強化拡大―を3本柱に推進する。

  TVなど得意の家電をデジタル・ネット化することで、独自のeネット事業モデルを構築する。事業強化のため、2003年までの累計で500億円を投資する。松下グループでの事業開発に投じるとともに、ベンチャーに対する事業化ファンドも設定してネット関連ベンチャーとの連携も深める。

  2003年の目標売上高1,000億円の内訳は、eプラットフォーム関連と、eコマース(BtoBは除く)関連が各300億円、Hi―Hoが400億円。このうち、Hi―Hoは7月末の会員が64万人(うちネット接続会員は35万人)に止まっているが、各種コンテンツの拡充や、eコマースサービスの拡大、料金の多様化などにより、2000年度末までに会員数を100万人(同44万人)に増やす計画だ。

■URL
・松下電器産業
http://www.panasonic.co.jp
・パナソニックHi―HO
http://home.hi-ho.ne.jp/

(池原照雄)
2000/08/04 15:25
3/30(金)
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