日本で初めてとなる株式の私設取引（PTS）が8月28日から開始される運びとなった。日本相互証券が6月30日にPTSの第1号として認可を受け、これまで準備を進めてきたが、取引スタートの目途が立った。

　 取引時間は、1日4セッションを予定している。第1セッションは取引所がスタートする前の7時50分～8時50分、第2は昼休みの11時10分～12時20分、第3は大引け後の15時10分～17時、さらに第4として17時～19時までが用意されている。28日の開始時には第3セッションからとなる。

　 取扱う銘柄は、保管振替機構で決済可能な取引所上場株券と店頭登録銘柄のうち、売買高が多い上位200銘柄程度を予定している。

　 8月上旬までに現在参加予定の証券会社、銀行、機関投資家など100社に対して専用回線の敷設を終え、中旬にはシステムテスト、ユーザーのシステムトレーニングを並行して行なう予定。

　 なお、債券のPTSについてはソフトバンク・ファイナンスとリーマン・ブラザーズ証券が共同で設立したブローカー/ディーラーのイー・ボンド証券が取り引きの準備を進めている。