FORIS FX2431TVはFlexScan HD2452Wのよいところをそのまま継承した上で、テレビの機能を搭載している(テレビ機能を搭載しないFX2431も同時に発売)。
ここは、他社製品でなく、EIZOのFORIS FXシリーズを選ぶ以上は妥協があってはならない部分だ。
結論から言うと、「FlexScan HD」シリーズの「FORIS FX」シリーズへのブランド変更は、ただの看板替えだけでない。FlexScan HD2452Wの遺伝子をちゃんと受け継いでいる。
まず、第一に、液晶パネルは24.1型の1920×1200ドット、垂直配向型(VA)液晶パネルを採用したことが、FlexScan HD2452Wからの優性遺伝だと筆者は考える。特に筆者はパネル解像度について心配していた。ここが変わってしまったらもはや「後継とは言えない」と考えていたからだ。
昨今は1920×1080ドットのフルHDパネルを採用している競合製品の発表が多かったため、てっきり「EIZOも縦解像度1080ドットに迎合しちゃうかな」と憂慮していたのであった。しかし、これは取り越し苦労であった。ちゃんとEIZOは1920×1200ドット解像度を死守してくれたのだ。普通のテレビ製品ならば1920×1080ドットでもいいのだが、AVマルチモニター、しかもPCで使うことも前提として考えるとWUXGAと称される1920×1200ドットがなにかと都合がいい。
一般的にPCで利用する現実的な高解像度モードといえば1600×1200ドットのUXGAであり、これをそのままワイド化したのがWUXGAだ。WUXGAは、UXGAの使い勝手を維持したままワイド化がなされているので一般的な高解像度のPCモニターから乗り換えたときにも使い勝手を損なわずにワイド感が得られるため具合がいいのである。
SXGA(1280×1024ドット)などから乗り換えたときには、1920×1080ドットパネルよりもWUXGAに乗り変えたときの方が縦、横に大幅に解像度が向上することになるため、画面サイズとはまた違った次元の“画面の広さ”を体感するはずだ。
もちろん「大は小を兼ねる」の理屈で、フルHDと呼ばれる1920×1080ドットのビデオ系映像も過不足なくドットバイドットで表示ができるので問題なし。さらに、フルHDビデオ映像の編集/加工を考えているならば、なおさらWUXGAは好都合だ。というのもフルHD映像をドットバイドット表示しても120ドット分の縦解像度が余るので、その余った1920×120ドットの領域に編集ボタンや再生制御ボタンを表示できるため。
PCも、フルHDビデオも…という欲張り派にはWUXGAは譲れない要素なのである。
なお、ハイレゾでPCゲームを楽しむユーザーにはWUXGAはスタンダードな解像度となっており、タイトルによっては1920×1080ドットには未対応で1920×1200ドットにのみ対応というものもある。また、PC Watchでもお馴染みなPCベンチマークソフトの「3DMark Vantage」もテストモード「Extreme」(ハイレゾ高負荷モード)は、1920×1080ドットではなく、1920×1200ドットの方にのみ対応している。PCベンチマーカーならばWUXGAモニターは必携だということだ。
パネルタイプもFlexScan HD2452Wと同系のVA液晶であることも喜ぶべきポイントだ。実は最近増えつつあるテレビ機能付きAVマルチモニターはTN液晶パネルの製品が多い。VA液晶は広視野角で、しかも先天的なノーマリーブラック特性により黒に締まりがあり、ハイコントラストな画質特性を持つ。TN液晶は視線角度の違いで色変調を起こしやすく、ノーマリーホワイト特性のため黒浮きが強くコントラストが低い。TN液晶は文字図版表示向けのPCモニターとしては十分な性能を持つが、テレビ視聴、あるいは映像鑑賞用途には向かないのである。VAパネルの採用続行は、TV/映像鑑賞用モニターとしても画質面で妥協していないことの証だ。
スペック的にもFORIS FX2431TVは、公称輝度360cd/m2。ネイティブコントラスト1000:1、ダイナミックコントラスト2000:1で、最新のテレビと比較しても遜色がない。
そしてホットトピックなのが、FORIS FX2431TVでは、パネル世代の新しい広色域パネルを採用したという点。色域カバー率はAdobe RGBで96%、NTSC比92%を実現しており、この部分はFlexScan HD2452Wを上回る。sRGB 対応のモニターでは再現できなかった鮮やかなグリーンやシアンも表現できるようになったのだ。
「FlexScan HD2452Wはゲームユーザーや普通のPCユーザーにはいいけど…」という憎まれ口を、FORIS FX2431TVには跳ね返すポテンシャルがある。言い換えれば、FORIS FX2431TVは色にこだわりを持つプロ系ユーザーまでも惹きつける魅力を持つこととなった。ここは筆者がしていた後継モデルの予想をEIZOが上回った格好だ。
地デジ化が積極推進されていることもあって、テレビの買い換えを検討している人は多いはず。「PCモニター、ゲームモニター、そしてテレビとしてパーソナルに使えるものが欲しい」と考えていた人は「FlexScan HD2452Wにテレビ機能があればいいのに」と思ったかもしれない。FORIS FX2431TVは、その願望に応えた製品だ。
FORIS FX2431TV内蔵のTVチューナーは、地上波デジタル、BSデジタル、110度CSデジタルに対応(CATVパススルー対応)しているため、テレビ機能は全く普通のデジタルテレビ製品と同等。
FlexScan HD2452Wにも、設定や入力切換を行うための白い小さなリモコンが付属していたが、FORIS FX2431TVでは本格的なテレビリモコンが付属しており、使い勝手もなかなか。[放送]ボタンで地デジ、BSデジ、CSデジの放送種別切換ができ、数字キーではチャンネルの選択ができる。[番組表]ボタンで番組表はポンと表示されるし、視聴時には[字幕]ボタンと[音声切換]ボタンで随時、字幕オン/オフ、音声言語の選択が可能。大手テレビメーカー製品では字幕や音声切換操作は、リモコンの蓋下の下層パネルに追いやっていることが多いのだが、FORIS FX2431TVのリモコンは、全ての操作ボタンを上面に配置しているので、機能へのアクセスがやりやすい。デジタル放送では映画番組は日本語吹き替えが基本になっているが、FORIS FX2431TVでは簡単かつ気軽に英語音声、日本語字幕に切り換えて見られる。
もしかすると、FlexScan HD2452Wの後継だと聞いてスピーカーのことを心配する人もいるかも知れない。FlexScan HD2452Wではスピーカーは別売で内蔵はされていなかったからだ。
FORIS FX2431TVは、さすがにデジタルチューナー搭載となったため、ちゃんとスピーカーを内蔵している。スピーカーはフルレンジタイプのステレオ(2W+2W)で、画面下部に配される。よって一般的なテレビで言うところのアンダースピーカーデザインということになる。24.1型という中画面サイズのテレビのアンダースピーカーレイアウトながら、再生サウンドのステレオ感は良好。映画番組を視聴してみたが結構アグレッシブに音像が左右へ移動する聴感が得られていた。
また、「オッ」と思わせてくれたのが、音量を大きくしてもビビリ音がしないという点。多くの20型台のテレビではコスト削減の煽りなのか、音量を大きめにしたときには音が割れたようなビビリ音がするものが多いのだが、FORIS FX2431TVではこれがない。これはスピーカー部を円筒形状エンクロージャーにして音声出力周りの剛性を高めたことで回避できているのだという。EIZOクオリティはこうした細かいところにも配されているということだ。
一番気になるはずのテレビ画質だが、これは最新のテレビ専用製品と比較しても遜色がない。VA液晶特有のハイコントラスト感はもとより、筆者は暗色の階調表現力に感心した。これは広色域パネルと、これ専用にカスタマイズされた10ビットガンマ補正によるものだと思われる。他社のTN液晶格安製品などではグレーに落ち込んでしまうような暗部付近の描写も、FORIS FX2431TVでは色ディテールが正確に出ていることから、暗いシーンでも情報量が多く感じる。
また、デジタル・テレビ放送の画質を大きく左右する、I/P変換の精度とノイズフィルタもテレビ製品の良し悪しを決める重要なポイントであり、この点についてFORIS FX2431TVがどうなのか気になる人も多いはず。
「フルHD解像度」というキーワードがもてはやされるが、実は日本のデジタルTV放送は1080iのインターレース映像であり、テレビ(モニター)側はこれをプログレッシブ化して表示する必要がある。ここは結構なキモであり、ここで手を抜くとカメラが左右にパンする映像でコーミングノイズ(櫛状ノイズ)が出たり、あるいはボケが出たりする。FORIS FX2431TVは適応型のI/P変換ロジックを持っているため、映像中に静止している箇所と動いている箇所が混在していても的確なプログレッシブ表示を行ってくれる。
もう一つ、ノイズフィルタについて。デジタル放送はMPEG2ベースということもあり、その映像にモスキートノイズやブロックノイズが発生しやすいという危うさを内包している。他社の格安製品などでは、ここのチューニングがほとんど行われていないモノがあり、そうした製品では画面全域に陽炎みたいな揺れノイズが視覚される。FORIS FX2431TVでは、これがうまく低減されており、さらには撮影側で混入してしまっているような画面全体を覆う時間方向の高周波ノイズも、ディテールをつぶさない程度にうまく抑えられていて好感触。
ちなみに、テレビ放送を視聴するときの画調モードは「スタンダード」よりも「カスタム(放送)」がいい。画調「カスタム」は、本来は、調整のためのベース画調なのだが、このモードのデフォルト状態の完成度が高く、ノイズ低減とディテール表現のバランスがいい。このままで常用OKだ。
さて、FORIS FX2431TVの映像パネルは1920×1200ドット(WUXGA)解像度で画素数アスペクト比が16:10。一方、デジタル放送の映像は1920×1080ドットの画素数アスペクト比が16:9。この差を気に掛ける人も多いはず。ここにも抜かりはない。EIZOは、ユーザーのニーズに合わせたテレビ放送表示モードを用意している(「本体設定」メニューより設定変更可)。
1つは、1080iの放送映像を過不足なく表示したいユーザーのための「16:9フル」モード。このモードでは1920×1200ドットパネルの1920×1080ドット分を使用しドットバイドットで表示されるため、画面の上下に未表示エリアができる。もう1つはFORIS FX2431TVのパネル全域を使って拡大表示する「全画面」モードだ。このモードでは16:9映像の左右が若干切り捨てられるがパネルの全域を使って表示されるため表示としての迫力は増す。
さらに「16:9」という表示映像の外周を若干切り取って拡大する中間的なモードも用意されているが、これを利用するくらいならば前出の2つのどちらか一方の方がいいはず。ただ、まぁ、これは好みで選べばいい。こうした自由度を残しておくあたりも、さすが映像機器専門メーカーのナナオらしい配慮だ。
残像についても問題なし。FORIS FX2431TVの液晶パネルの応答速度は最も遅いとされる中間階調で6msもあり、毎秒60コマ(60fps)に必要な16.67msを大きく下回る。さらにオーバードライブ駆動などの効果もあって、一般的な液晶テレビ専用製品と比較しても遜色がない。
FlexScan HD2452Wにも搭載され、好評を博した2画面機能(親子画面機能)は、FORIS FX2431TVではテレビ放送への対応がなされた。そう、PC画面を親画面に、テレビ放送画面を子画面に表示できるようになったのだ。
一般的なテレビでは、この機能の起動ボタンをこれまた蓋下の下層パネルに配することが多いのだが、FORIS FX2431TVではリモコンの上面に起動ボタンの[PinP]ボタンを配しているため、手軽に2画面機能を起動できる。親画面はかならずPC画面でなければならないという制約はあるが、PCで作業しながらテレビを「ながら見」するのに必要十分。とても便利だ。[表示位置]ボタンで子画面の表示位置をリアルタイムに変更可能で、PC画面にオーバーラップさせての半透明表示にも対応している。音声は親画面のPC側、あるいは子画面側に[音声選択]ボタンを押すだけでリアルタイムに変更できるし、さらに、もし子画面側で気になるシーンに遭遇したら[全画面]ボタンを押すことで即座に子画面側をメインに切り換えられる。
FORIS FX2431TVは、さすがFlexScan HD2452Wの流れを汲むだけあり、テレビ主体の機能設計でなく、PCモニターとテレビを融合させる機能設計が行われている。これは、テレビ製品にPC入力機能が付いただけの一般的なテレビ製品とは似て非なる部分だといえよう。
AVマルチモニターの名機、FlexScan HD2452Wの後継であるFORIS FX2431TVは、当然、その高い接続性を継承している。
いまや欠かせないデジタル接続端子の代名詞、HDMI端子は2系統を装備。FORIS FX2431TVでは映像だけでなく音声も同時にHDMIで入力可能であり、音声はちゃんとFORIS FX2431TV内蔵スピーカーで再生される。プレイステーション3をはじめとしたHDMI端子付きゲーム機やDVD/ブルーレイ機器などはFORIS FX2431TVとHDMIケーブル一本だけの接続で映像も音声もFORIS FX2431TVでの出力が可能なのだ。
さらにFORIS FX2431TVは、最新世代HDMIの機能の一つであるHDMI CEC(Consumer Electronics Control)への対応がなされたことも強く訴求されている。これはFORIS FX2431TVと接続された同じくHDMI CEC対応のAV機器を連動動作させるものだ。この機能を活用することで、たとえばFORIS FX2431TVの電源オンとともにブルーレイプレイヤーの電源を入れたり、FORIS FX2431TVのリモコンでブルーレイプレイヤーの再生制御が行えるようになる。特別な接続方法は不要。AV機器とFORIS FX2431TVを普通にHDMIで接続しておくだけでこの機能が利用できる。ただし、AV機器側もHDMI CECに対応している必要はある。FORIS FX2431TVを中核としたAVシステムを組む場合には便利に活用できることだろう。
新たにHDMI CEC機能を搭載した |
この機能の搭載により、HDMI接続下のAV機器の電源オン/オフや再生制御をFORIS FX2431TVのリモコンで行えるようになった |
HDMI CEC機能を活用してパナソニックのビデオレコーダDIGAを制御している様子 |
アナログビデオ入力端子はVIDEO1としてコンポジットビデオ入力/Sビデオ入力(排他仕様)を、VIDEO2としてコンポーネントビデオ入力の端子を持つ。FlexScan HD2452Wではコンポーネントビデオ系はD端子を備えていたが、FORIS FX2431TVではY,Pb/Cb,Pr/CrのRCAピンプラグ3端子式へと変更されている。映像信号自体はD端子と同じなので、D端子機器との接続は変換ケーブルなどを用いればOKだ。
PC入力はデジタルRGB接続に対応したDVI-D端子のPC1入力と、アナログRGB入力に対応したミニD-sub15ピンのPC2入力の2系統を装備。2台のPCで兼用する活用もOKだ。
FORIS FX2431TVはスピーカーを内蔵したことで、PC側の音声出力をFORIS FX2431TV本体で再生できるようになった。これはかなり嬉しいことだし便利だ。音質も、テレビ視聴に耐えうる性能があるので、PCゲームやMP3音楽などをカジュアルに楽しむには十分。前述したように音量を上げてもビビリがないため、下手すると今使っているPCスピーカーよりも高音質で聴ける可能性もある。加えて、嬉しいのは音声入力をPC1とPC2で別系統で持っているという点。2台のPCからの音声出力をFORIS FX2431TVに接続すれば、PC1画面表示時にはPC1からの音声を、PC2画面表示時にはPC2からの音声をちゃんと出し分けられる。
また、FlexScan HD2452Wで好評だった充実のUSBハブ機能もほぼそのままFORIS FX2431TVへ継承されている。FORIS FX2431TVはPC1/PC2の2系統のUSBアップストリーム入力に対応しており、FORIS FX2431TV側のUSB端子(ダウンストリーム)をPC1表示時はPC1のUSBハブとして、PC2表示時にはPC2のUSBハブとしてスイッチングしての利用ができる。FORIS FX2431TV側のUSB端子(ダウンストリーム)にキーボードとマウスを接続しておけば、PC1/PC2への画面表示切り換えと同期して1セットのキーボード&マウスの接続を、PC1/PC2へと切り換えられる。いわばFORIS FX2431TVがPC切換機として機能できてしまうのだ。これもまた、PC入力対応のテレビ製品には絶対にない機能であり、PCモニター製品として優れているFORIS FX2431TVだけの訴求ポイントとなる。なお、FlexScan HD2452Wに搭載されていたUSBオーディオ機能はFORIS FX2431TVのスピーカー内蔵に伴って廃止されている。ただ、音声のアナログ外部出力端子は引き続き実装されているので、FORIS FX2431TVへ入力された音声を手持ちの自慢の外部スピーカーやアンプへ出力することはできる。ここもナナオらしい細かいこだわり、といったところか。
FORIS FX2431TVはFlexScan HD2452Wの後継機と言うことで、もちろんゲームモニターとしての機能も充実している。
PSPのテレビ出力機能に特化した、ソニーのブラビアにもない世界唯一のPSPゲーム映像の大画面表示機能はちゃんとFORIS FX2431TVへと受け継がれた。そして格闘ゲームや音楽/リズムゲームでのプレイアビリティを決定づけてしまうほどクリティカルな表示遅延については、FlexScan HD2452Wで好評だった表示遅延低減機能「スルーモード」にて対応する。
スルーモード時のFORIS FX2431TVの表示遅延は公称値約1フレームを謳う。これは、現行の主要薄型テレビ製品と比較しても依然ナンバー1だろう。というのは、液晶パネルへの映像出力プロセスの関係で、事実上、表示遅延ゼロは困難であり、表示遅延約1フレームは限界値にきわめて近いためだ。ちなみに、某大手液晶テレビ製品の「ゲームモード」でも表示遅延は約3フレーム程度(非公称値。筆者調べ)であり、FORIS FX2431TVは飛び抜けて表示遅延が少ない製品だ。
さらに新機能として解像度変換によるドットボケを低減させる「リアルイメージ」機能がFORIS FX2431TVの新機能として搭載されている。これらのゲームモニターとしての新機能については、後日掲載のテレビチューナーなしモデル「FORIS FX2431」編(GAME Watch掲載)にて詳しくレポートする予定なのでそちらを参照して欲しい。
VA液晶パネル採用でWUXGA解像度の維持。このFlexScan HD2452Wの遺伝子を受け継ぎつつも、さらに高画質な広色域パネルを採用することで映像機器としての根本性能のアップグレードを行った。これはAVマルチモニターとしての性能の底上げを行ったことに相当し、同種の安価な他社製品への差別化を明確に行ったといえる。
そして、待望のデジタルチューナー搭載によるテレビ機能の追加。「デジタル放送が見られる」という直接的な恩恵はテレビ買い換え層に強い訴求力を発揮するが、それだけでなく、2画面機能のテレビ放送への対応で「PCをしながらテレビを見る」というAVマルチモニターの新しい活用スタイルをも見いだしてくれている。
テレビ機能の追加に伴いスピーカーが内蔵されたことも、AVマルチモニターとして活用したときのFORIS FX2431TVの価値を高めることとなった。PCモニターとして活用するときも、ゲームモニターとして活用するときも、FORIS FX2431TV単体で映像と音声の両方の出力が行えるようになったことは、実際FlexScan HD2452Wから大きくユーザビリティーを向上させたと思う。
FORIS FX2431TVはデジタルテレビとの融合を果たしたAVマルチモニターであり、「PC入力対応テレビ」ではない。ここは最後に強調しておきたい。両者は似て非なるものである。