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ローソン、デリバリー5000店舗突破 売上2割超えの店舗も

ローソンは19日、デリバリー事業についての説明会を開催した。Uber Eatsの導入店舗数は4月4日時点で5,000店舗を突破しており、5月にはアプリと店舗の店頭在庫連携などを実現し、商品数を現在の700品から3,000品まで拡大する。

ローソンでは、2019年8月にUber Eatsをコンビニとして初導入し、出前館、Wolt、menuなどの各デリバリーサービスに対応。デリバリー対応の店舗数は5,671店まで増加している。

Uber Eatsにおいては、からあげクンなどの店内調理のフライドフーズ、牛乳などの生活必需品、酒類の販売などが好調。また、一部店舗ではOTC医薬品の取り扱いや、店内で調理した商品を配達する「ゴーストレストラン」など、展開領域を強化している。

4月10日からは、「Uber Eats」アプリと店頭在庫有無の自動連携機能がスタートした。これまでのローソンのデリバリーは、店舗スタッフが商品の在庫有無を確認してから、アプリへ反映していたため、反映遅れや漏れなどが発生し、注文どおり商品が届けられないこともあったという。

今回導入された自動連携機能では、店舗の在庫有無が自動的にアプリ側に反映されるため、商品配達の精度向上と店舗での在庫確認の作業時間を9割軽減できる。こうした取り組みにより、デリバリーを更に強化し、5月には取扱い商品数を、現在の700品から3,000品へ順次拡大していく。

デリバリー5,000店を記念したキャンペーンも実施。4月17日から5月7日までの3週間は、対象のローソンオリジナル商品20%オフやからあげクン+Lチキがワンコイン(500円)で買えるお試し商品発売などの「デリバリー感謝祭」を開催する。

売上の2割以上がデリバリーの店舗も

コロナ禍以降大きく伸びたデリバリーだが、ローソンでは、今後も大きく拡大すると見込む。その理由として、ユーザーの「タイパ重視」と、特に地方におけるスーパーなど「買い場の減少」、そして「高齢化」といった要因をあげている。

一方、店舗との相乗効果も見込む。例えば、デリバリーは夕夜間が多く、店舗におけるピークとはズレがある。深夜にもニーズがあるほか、注文数も週末に伸びるなど、店舗の時間ごとの売上を平準化できる効果があり、都市部を中心にデリバリーと親和性が高い店舗においては、2割以上がデリバリーになっている店もあるという。

また、OTC医薬品を24都道府県118店舗で展開しているほか、ゴーストレストランも東京・神奈川・千葉・埼⽟の80店舗で展開するなど、デリバリーを前提とした店舗機能の強化も図っている。ローソンでは、店舗を拠点とした配達により「最短15分」という配達時間も強みとし、クイックEコマースを強化していく。