お風呂で電子書籍＆動画がクセになる？最新ARROWS Tabをレビュー！

気がつくともう11月も後半、残りあと1か月です。今年はタブレットの存在がひときわ大きく感じられた年でしたが、それは、何より自分の読書記録にあらわれていました。ちょっと気になって、今年2月あたりから読んだ本をメモするようになったのですが、その結果、今年はこれまでに57冊の本を読んでいたことがわかりました。

過去を振り返ると、恥ずかしながら、これほど本を読んだことはなかったと思います。しかも、57冊のうち36冊が電子書籍だったのです。つまりそれらを読む時間は、ほぼタブレットを持っていた時間といってもいいでしょう。

しかも、私は大抵、お風呂の中で電子書籍を読んでいるのです。読みたい電子書籍のサイズにあわせてタブレットを選び、専用のビニール袋に入れてお風呂に持ち込むことが多いので、入浴前の「自分は脱衣、タブレットは着衣」がほとんど儀式めいたものになっているくらいです。

そして今回、そんな私宛に編集部からあるものが送られてきたのです。それが、富士通の「ARROWS Tab F-02F」でした。ドコモから11月29日に発売の防水（IPX5／IPX8）／防塵（IP5X）対応タブレットで、auからも同型機の「ARROWS Tab FJT21」が11月下旬に発売となります。お風呂好き、タブレット好きなら使ってみなはれ︕ということのようです(笑)。

防水・防塵で大画面・軽量なタブレット「ARROS Tab F-02F」。au版の「ARROWS Tab FJT21」もロゴなど細部以外の外見は同じ

大画面の見やすさと防水、軽量さで、お風呂用途にばっちり

ざっと紹介しますと、「ARROWS Tab F-02F」は、富士通製のAndroid 4.2搭載タブレットです。10.1インチ、2560×1600ドット(WQXGA)の液晶に9600mAhの大容量バッテリーを搭載しつつ、約519グラムという軽さを実現しているのが特徴です。ほかにも810万画素カメラ、クアッドコアCPU、NFC、ワンセグ、フルセグ、GPS、指紋センサーなどを搭載しており、キレイ、長持ち、軽いの三拍子だけでなく、非常に高機能な端末です。ちなみにauから発売の「ARROWS Tab FJT21」も、機能はほぼ同じですが、「FJT21」は4G LTE/3GとWi-Fiの同時通信に対応しています。

ちなみに「ARROWS Tab」にはここで紹介するAndroid搭載のもの以外に、Windows搭載のものもありますが、この記事では「F-02F」と「FJT21」をあわせて「ARROWS Tab」と呼ぶことにしますね。

さて結論からいいますと、これはお風呂利用にぴったり！

箱から取り出して、まず軽さにニンマリしました。約519gと、同クラスのタブレットの中で最軽量とはいきませんが、とはいえ非常に軽く、負担になりません。サイズは約169×261×8.9mmと全体的にコンパクト。やや縦長ではありますが、特に厚みが約8.9mmと薄いことや、透明感のある白というボディカラー、その重量バランスから、持ったときの印象は数字からくる印象より、もっと軽く感じるくらいです。

片手でも無理せず保持できる軽さ

「Super Clear Panel採用」という液晶もとてもクリアで見やすいです。1つ1つの写真が大きく綺麗に見えるというのはもちろんですが、デジタル一眼と連携させて写真を表示させると、画面が広い分、全体が俯瞰しやすいというメリットがあります。

Webページを表示してみたところ、高精細さと相まって、細かい文字までしっかり見えて大満足。雑誌なら拡大縮小せずに1ページまるごと読めますし、地図なら現在地から目的地までを1画面で確認できます。さすが10.1インチ！さすがWQXGA解像度！このあたり、スマートフォンだけではなかなか満足できない点なんですよね。

カメラと連携させて使うと写真の整理もしやすい。細かいサムネイルもくっきり視認

では、さっそくお風呂で使ってみます！防水端末なので、もちろん「着衣」は必要ありません。

一番心配していたのは、水滴にどこまで反応するか、という点でした。

スマホやタブレットの中には、水滴に過敏に反応して誤動作するものもありますが、ARROWS Tabは全く問題ありませんでした。ザバザバと水をかければ、画面が多少ブルルッと反応することもありますが、ちょっとくらい水がかかっても誤動作する心配はないです。動作はキビキビしていて、濡れた手で触っても、操作に違和感を感じることもありません。

お風呂で使えるタブレット。浴槽と壁を使ってを立て掛けた状態にすれば見やすい

ふと気づいたら、左手で片手持ちしながら雑誌を読んでいました。以前なら重たくてできなかったスタイルですが、ARROWS Tabの軽さならばっちり。まさに理想的！お風呂でなくても、片手で新聞や雑誌を読みながら、コーヒーが飲めちゃいます。

そしてやはり、画面が広く、ページ全体が見わたしやすいというのは、電子書籍にはすごくいいです。調べ物をするにしても、ちょこちょことスクロールする必要がない上、雑誌などを読んでいると、画面内の要素の関係性を把握しながら見られます。

ARROWS Tabで「お風呂テレビ」に開眼！ていうかテレビ以外も観られる！

ARROWS Tabが来てから、いつもと違ったことが起きました。それは、お風呂で動画も見るようになってきたことです。

試しに「TED」アプリを見てみたら、これが実にいい！特に「TED」の場合、講演1本がさほど長くないので、「お風呂受講」向きといえましょう。

しかも、Dolby Digital Plusの音質補正技術とフロントステレオスピーカーのおかげで音質は良く、セリフも聞き取りやすいですし、画面が10.1インチあるので、眼鏡をかけなくても字幕がちゃんと見えました（もちろん視力にもよりますが)。

これまでは、お風呂で動画を見ることはあまりなかったのですが、ARROWS Tabだと不思議と活用したくなります。「（ビニール等に入れずに）素の状態でちゃんと操作できる」、「液晶が綺麗に見える」、「音がいい」というのは、タブレットをお風呂で使う際の大きなポイントなのかもしれません。

高音質のフロントスピーカーを搭載。テレビの音声などもしっかり聴き取れる

もちろん、テレビはリアルタイムが一番！という方にはフルセグがいいですね。10.1インチでのフルセグは、画質も画面サイズも、もう快適以外の何ものでもありません。

受信状態がいまいちなときは、同梱の変換ケーブルを家庭用TVアンテナ端子につなげば解決。microSDカードを入れれば録画もできますし、寝室用にコンパクトなサブテレビが欲しかった、なんて場合にも役立ちますね。

アンテナを内蔵しているので、お風呂などTVアンテナ端子が無い場所でもOK

ほかにも便利な点がたくさん。外出先に持ち出すのもGOOD

このほかにも気に入った点がいくつもありました。1つは「指紋センサー」です。フロントにある四角いボタンが電源ボタンと指紋センサーを兼ねているのですが、横向きでホールドしたら、親指で電源を入れ、その流れで指紋認証でロック解除できるので、手の動きが最小限！とてもスムーズで好感が持てます。

この指紋認証機能、複数の人でタブレットを共有するときのスタイル切り替えにも使えるそうです。変わるのはあくまでもUIですが、「キッズスタイル」は利用時間制限や使えるアプリの制限なども可能なので、タブレットを親子で共有したいときにも良いですね。

なぞるだけでロック解除できる指紋センサーは、家族で使う際にも便利。リビングに置いておいたり、「共用お風呂タブレット」にもできそう？

もう1つ気に入った点は、標準で「ブルーライトカットモード」がある点。有効にすると、画面がやや黄みがかるのですが、疲れ目になりやすい身としてはありがたい限り。見やすさのコントロールでは、年齢にあわせて画面の色合いを調整してくれるという「あわせるビュー」もユニークです。今のところ変えても自分では大きな違いは認識できていないのですが、液晶を眺めている時間は長めなので、「いい感じにしてくださるのであれば......」ということで誕生日を登録しております。

加えてさらにもう1つ便利だと感じたのは「キャプメモボタン」。ワンタップで画面をキャプチャし、メモ書きできる機能です。Androidは電源キー＋音量Downキー同時押しで画面キャプチャが撮れますが、このサイズのタブレットではそもそもボタンの同時押しがしにくいので、ワンタップでできるのは助かります。さらにそのままキャプチャに書き込みも可能となれば、一度保存してから、別アプリを起動して画像を読み込んで...という手間がいりません。

書き込みだけでなく、範囲選択をしての切り抜きまで一気にできるので、気になった記事などをスクラップするのも簡単。画像は「アルバム」の「スクリーンショット」にストックされるので、あとからクラウドストレージなどに送り込んでおくと良いでしょう。