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スマホを一日中使い倒したい人のために、省電力性能と大容量バッテリー、2つがあわさって生まれたロングライフスマートフォン、それが「AQUOS PHONE SERIE SHL22」だ
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読者のみなさんは一日にどれくらいの時間、スマートフォンを触っているだろうか。ケータイを使っていた時代に比べ、増えただろうか、減っただろうか。
オープンなプラットフォームを採用し、自由にカスタマイズできるスマートフォン。使う人によって、その利用スタイルはさまざまだが、この数年間で国内におけるスマートフォンの位置付けは大きく変わり、ユーザーの利用スタイルも少しずつ変化してきた。当初のスマートフォンは、主にインターネットを利用したいユーザーやカスタマイズを楽しむユーザー、アプリなどで最新のサービスを体験したいユーザーが中心だったが、幅広いユーザー層に普及する中で、インターネットの利用やカスタマイズといった用途だけでなく、メールや音声通話、ソーシャルサービスを利用したコミュニケーションはもちろん、カメラや音楽プレーヤー、ワンセグ、映像コンテンツ、電子書籍、ゲームなど、さまざまなエンターテインメントも気軽に楽しめるようになってきた。なかでもauはアプリが使い放題になる「スマートパス」をはじめ、ラジオ感覚で音楽が楽しめる「うたパス」、映画やビデオをいつでも視聴できる「ビデオパス」、音楽が聴き放題の「KKBOX(旧LISMO unlimited)」など、コンテンツサービスが非常に充実しており、スマートフォンがはじめてのユーザーでも楽しみやすい環境が整っている。かつてのケータイも「ひとときも手放せない」などと評されていたが、もしかすると、そのとき以上にスマートフォンは数多くのシチュエーションで活用できるようになり、今まで以上に欠かせないツール、手放せない存在になりつつあるのかもしれない。
これだけスマートフォンがさまざまなシーンで活用できるようになってくると、当然のことながら、ユーザーとして気になるのは、それぞれの機種のバッテリーライフだ。利用時間が長くなれば、その分、本体のバッテリーは消耗するため、常にバッテリー切れの不安を抱えながら使うことになる。外付けタイプのモバイルバッテリーや充電器を持ち歩くユーザーも少なくない。もともと、スマートフォンはケータイに比べ、バックグラウンドで動作するサービスやアプリがあるため、電力消費が大きいとされてきたが、シャープ製スマートフォンの「エコ技」機能をはじめ、Androidプラットフォーム上で省電力性能を高める工夫が進み、少しずつ状況は改善されつつある。だが、それ以上のスピードでユーザーの利用が拡大し、ロングライフに対する要求が高まっているのが実状だ。
今回発売されるシャープ製スマートフォン「AQUOS PHONE SERIE SHL22」(以下SHL22)は、シャープが昨年来、製品展開を進めてきた「IGZO液晶ディスプレイ」をはじめてauのスマートフォンに採用し、3080mAhという、国内最高クラスの大容量バッテリーを搭載することで、これまでのスマートフォンとは一線を画した『驚きの省電力』を謳うロングライフを実現している。IGZO液晶ディスプレイの省電力性能の高さは、すでにau向けのタブレット「AQUOS PAD SHT21」をはじめ、他事業者向けのスマートフォンなどでも採用され、各方面で高い評価を得ているが、さらなる大容量バッテリーを組み合わせたことで、バッテリー切れの不安を抱えずに、スマートフォンで利用できる機能やサービスを思う存分に使えるようにしている。省電力性能以外にも視認性に優れた美しい表示、F値1.9という明るいレンズに新開発の画像処理エンジンを組み合わせた1310万画素カメラ、心地良い操作性を実現するサウンドフィードバックと画面アニメーション、シャープ製スマートフォンでおなじみのFeel UX、約85時間というロングライフを実現する長時間音楽再生、雑踏でもクリアに通話ができるダイレクトウェーブレシーバー、カバー対応卓上ホルダなど、ハードウェアからソフトウェア、アプリに至るまで、幅広いユーザーのニーズに応えられるように仕上げられている。auの2013年夏モデルの中で、もっとも期待できるスマートフォンと言えるだろう。
『驚きの3日間』を謳うロングライフを実現したSHL22。そのロングライフを支えている要素のひとつが、au向けスマートフォンではじめて採用されたIGZO液晶ディスプレイだ。この「IGZO」とはどんなものなのだろうか。
IGZOはシャープが世界ではじめて量産化に成功した酸化物半導体で、「インジウム(In)」「ガリウム(Ga)」「亜鉛(Zn)」「酸素(O)」によって構成されている。これをTFT(薄膜トランジスタ)に活かして作られた液晶パネルが「IGZO液晶ディスプレイ」ということになる。一般的に、TFT液晶パネルには素子が格子状に仕切られており、それぞれの枠には薄膜トランジスタが付けられている。この薄膜トランジスタに電気を通し、枠内の液晶を変化させ、バックライトからの光を通したり、遮ったりすることで文字やグラフィックを表示させているが、薄膜トランジスタは自らもバックライトを遮る存在になっている。
これに対し、IGZOは一般的な液晶パネルに採用されているアモルファスシリコンに比べ、電子の移動度が高いため、液晶パネルの素子の枠内に付ける薄膜トランジスタを小型化でき、枠の細線化も実現できるため、バックライトを遮るものを大幅に減らすことが可能になる。その結果、同じ対角サイズでも高精細化を実現しやすく、少ないバックライトの光量で明るく表示させることができる。つまり、これまでのアモルファスシリコン液晶に比べ、IGZO液晶ディスプレイは光の透過率が高いため、バックライトを効率良く表示に活かすことができ、結果的に消費電力を抑えることができるわけだ。
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従来型の液晶は画素のTFT自体がバックライトを遮る要因となっていたが、IGZOではTFTが大幅に小型化され、バックライト透過率を向上している
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また、IGZO液晶ディスプレイは他のディスプレイに比べ、もうひとつ大きなアドバンテージを持っている。それは「液晶アイドリングストップ」と呼ばれる省電力機能だ。一般的に、アモルファスシリコン液晶をはじめとした液晶パネルは、静止画表示時でも毎秒60回の書き換え動作が発生するが、IGZO液晶ディスプレイでは毎秒1回の書き換え動作で済む。つまり、エコカーのアイドリングストップ技術と同じように、静止画を表示しているときの電力消費を大幅に抑えることができるわけだ。さらに、新たに開発した映像リアリティエンジン「FEEL artist」により、表示に合わせた画像伝送の制御を可能にし、さらなる省電力を実現している。特にスマートフォンの場合、ブラウザやメール、SNSアプリなど、文字や静止画を中心にしたコンテンツを閲覧することが多いため、IGZO液晶ディスプレイの効果は実際の利用シーンでもかなり効果を発揮する。
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IGZOに実装された液晶アイドリングストップ機能
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IGZO液晶ディスプレイの採用により、SHL22では電力消費を抑えることを実現しているが、加えて、国内で販売されているスマートフォンでは最大級となる3080mAhの大容量バッテリーを搭載することにより、さらなる長時間利用を実現している。昨年の秋冬モデルとして発売されたAQUOS PHONE SERIE SHL21のバッテリーが2040mAhであることを考慮すると、約1.5倍の大容量バッテリーが搭載されたことになる。ちなみに、バッテリーは従来同様、固定式を採用する。別売の共通ACアダプタ04による急速充電にも対応しており、従来モデルの1.5倍の大容量でありながら、約200分でのフル充電を可能にしている。ユーザーの使い方にもよるが、SHL21の容量2040mAhのバッテリーのフル充電時間が220分であったことを考慮すれば、単純に計算すると、充電速度も約1.5倍ということになる。大容量バッテリーは充電時間が長くなってしまうという側面もあるが、急速充電対応は忙しいユーザーにとっても心強い機能と言えるだろう。ちなみに、パッケージには本体にカバーを装着したままで充電できる卓上ホルダも同梱されており、ケーブルの抜き差しやカバーの着脱をすることなく、簡単に充電できるようにしている。
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大容量バッテリーを搭載しながらも薄型・コンパクト
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置くだけで充電できる卓上ホルダーを標準添付。しかも本体にカバーを付けていても使える優れもの(市販されている全てのカバーに対応するわけではない)
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そして、改めて説明するまでもないが、シャープ製スマートフォンではおなじみの「エコ技」機能も搭載される。「標準」「技あり」「お助け」の3つのモードがあり、「技あり」に切り替えるだけで、待機中のアプリのムダな動作を制御し、消費電力を抑えることができる。3つのモードをカンタンに切り替えられるウィジェットも用意されているうえ、時間や電池残量などによって、モードを切り替える設定もできるため、3080mAhの大容量バッテリーを効率良く使い、安心してスマートフォンを思う存分に活用することが可能だ。
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省電力設定をカンタンに管理し、しかも省電力具合を可視化できる「エコ技」。電池残量や時間帯ごとに省電力設定を自動切り替えすることもできる
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省電力設定はプリセットのほか、多岐にわたる項目を自分でカスタマイズすることも可能
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4.9インチの大画面を最大限活用できるよう、キーを画面の外に配置
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IGZO液晶ディスプレイの採用により、連続通話時間で約1250分、連続待受時間で約680分(3Gエリア)というロングライフを実現したSHL22だが、IGZO液晶ディスプレイは省電力性能以外にも映像のクオリティという面においても優れている。
SHL22には従来のAQUOS PHONE SERIE SHL21の約4.7インチよりも大きい約4.9インチのHD液晶が搭載されている。対角サイズでは約0.2インチの違いになるが、SHL22では[戻る]キー、[ホーム]キー、[メニュー]キーという3つのキーをディスプレイの外側にタッチセンサーで装備したため、約4.9インチの液晶パネル全体をAndroidプラットフォームとアプリで表示できるようになり、実質的な表示エリアはもう一段、広くなった印象だ。
画面表示については、従来モデルでも、オンラインショッピングなどで商品の正しい色を再現するときに役立つ「ナチュラル画質モード」、屋外でコントラストを調整することで動画やWebページを見やすくする「アウトドアビュー」などの機能が搭載されてきたが、今回のSHL22では、周囲の明るさや照明の種類、時間帯など、ユーザーの生活環境に合わせて自動的にインテリジェントに画質を調整する「ユースフィットモード」や、ディスプレイの色調整により画面のちらつき感を抑え、眼の負担に配慮した「リラックス画質モード」などが新たに搭載されている。画面表示についても「色相(H)」「彩度(S)」「明度(V)」の3つの要素から構成される色空間での調整を可能にし、人の肌や空の青さ、山の緑などを色鮮やかに再現している。ケータイ時代からシャープ製端末ではおなじみののぞき見をブロックできる「ベールビュー」もフィルタ表示が改良され、正面からは見やすく、周囲からはより見えにくい環境を実現している。ちなみに、ベールビューはステータスバーから表示できる通知パネルのアイコンからカンタンにオンにできるほか、事前に設定しておけば、ディスプレイに手をかざすだけで切り替えることもできる。
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さまざまな画質モードを備える
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環境にあわせて自動的に画質を変更する「ユースフィットモード」を新搭載
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また、スマートフォンにとって、ディスプレイはさまざまな情報を表示する場所であると同時に、ユーザーが直接、指先で触れて操作をするインターフェイスのひとつだが、スマートフォンに移行したばかりのユーザーはもちろん、スマートフォンの買い換えユーザーにとってもタッチパネルの操作感は非常に気になるところだ。これまでのスマートフォンのタッチパネルは、基本的にユーザーが画面に触れたときの反応、フリック操作などの追従性が重視されてきたが、これらについては今やほとんどの機種が十分なレベルに達しており、SHL22も従来モデルに引き続き、サクサクと快適に使える環境を実現している。
こうしたタッチパネルのレスポンスを中心にした操作性とは別に、もうひとつ注目されるのが操作の心地よさやわかりやすさを演出するユーザビリティだ。今回のSHL22ではユーザーインターフェイスの動きに合わせ、音響のプロがチューニングした効果音を鳴らすことにより、本体の振動と共に、操作することが楽しくなるような演出を作り上げている。たとえば、縦画面で「設定」のアイコンをタッチし、画面をスクロールするとき、最下段までスクロールさせると、最後は壁に「コツン!」と当たり、跳ね返るようなエフェクトが表現されるなど、今までにない操作感を実現している。画面に表示されるアニメーションなどの視覚的な効果とも相まって、スマートフォンを触ることが楽しくなる仕上りとなっている。
そして、シャープ製スマートフォンではおなじみのホームアプリ「Feel UX」についても進化している。たとえば、ロック画面を兼ねたウェルカムシートにウィジェットを貼り付けられたり、スマートフォンがまったくはじめてのユーザーのために、Feel UXの3ラインホームをベースにしながら、文字やアイコンを大きく表示してシンプルにした「シンプルモード」を選べるようにしている。
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ウェルカムシートにウィジェットを貼り付け。このほか、ウェルカムシートからはカメラのON速起動(約0.4秒)も利用できる
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さらにカスタマイズの幅が拡がった「Feel UX」
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本体そのもののユーザビリティについては、手に持っている間は画面をOFFにせずに表示をキープする「Bright Keep」、画面OFF時に本体背面をタップして音声ランチャーを起動し、声でアプリが起動できる「Finger Step&Voice Awake」、電源キーを操作しなくても画面を軽くなぞるだけで画面表示をONにできる「Sweep ON」、本体を左右に振って画面をOFFにできる「Shake OFF」など、実用的かつ楽しめる機能が搭載されている。
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スリープ時に画面をなぞるだけでONにできる「Sweep ON」。なぞる距離がそれほど長くなくてもしっかり認識する
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本体をシェイクすることで画面OFFにする「Shake OFF」。「Shake ON」同様、電源ボタンに指を伸ばす必要がないのが快適
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さらに、SHL22は従来モデルに引き続き、パネル面を振動させて音声を伝達する「ダイレクトウェーブレシーバー」が採用されており、耳に当てる本体の位置を気にすることなく、相手の声をしっかりと聞くことができる。たとえば、雑踏の中など、周囲が騒がしいところでは本体のディスプレイ面で耳を塞ぐように当てることで、相手の声もクリアに聞くことができる。これに加え、2つのマイクを使い、信号処理によって周囲の騒音を軽減できる「くっきりトーク」も搭載されているため、いつでもクリアな音声通話を利用することが可能だ。
ところで、au向けのシャープ製スマートフォンではユーザーの利便性を考慮し、SMS(Cメール)とEメールを統合的に扱える独自のメールアプリを搭載しているが、SHL22にはこれまで利用していたスマートフォンからメールデータを取り込む「メール引越し」機能が追加された。スマートフォン間で機種変更するユーザーにとっても便利な機能だ。メールなどに関連するところでは、シークレットモードが搭載され、シークレットに設定した相手の電話やメールなどの情報を非表示にすることが可能だ。シークレットモードは標準で搭載されている電話帳アプリだけでなく、サードパーティー製の電話帳アプリなどにも対応する。
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高画素CMOSセンサーと明るいレンズのコンビネーションで美しい写真を
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さまざまなシーンで活用できるスマートフォンだが、なかでもケータイ時代から引き続き、いや、ケータイ時代以上にユーザーの関心が高いのがカメラ機能だろう。ケータイ時代もカメラの高画素化競争は激しかったが、スマートフォンでは撮影した写真をメールで送受信するだけでなく、FacebookやTwitterといったソーシャルサービスや画像共有サービスなどでも広く利用されるようになり、「人に見せる」写真が増え、カメラ機能への要求は一段と高くなっている。
今回のSHL22では約1310万画素の裏面照射型CMOSセンサーによるカメラが搭載されているが、F値1.9という明るい新開発レンズと画像処理エンジン「FEEL photographer」を組み合わせることにより、従来よりも格段に美しい写真を撮影できるようにしている。FEEL photographerは独自の輝度及び色ノイズの低減技術に加え、写真専門家のノウハウをベースにしたチューニングを加え、高い色再現性と高精細画像を実現している。
F値は、一般的にレンズの明るさを示す値として、カメラなどで広く使われている。SHL22に採用されたF値1.9というレンズは、スマートフォンに採用されるレンズとしてはトップクラスの明るさであり、従来モデルと比較しても約1.6倍の明るさを実現している。レンズが明るくなることで、速いシャッターで手ブレを抑えたり、高感度でもノイズの少ない写真が撮影できるなどの特徴を持つ。なかでも被写体に近づいて撮影する近接撮影では、背景をぼかし、対象となる被写体を際立たせた撮影ができるため、スマートフォンで撮ったようには見えない雰囲気のある写真を簡単に撮影することが可能だ。
また、撮影時の機能としては、高精度のシーン検出エンジンにより、料理や花、スポーツなどの撮影シーンを自動的に認識し、それぞれのシーンに最適の設定で撮影することができる。なかでも料理については、ブログやソーシャルサービスなどに投稿することも多いため、認識率を大幅に拡大している。
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シンプルなUIになったカメラアプリで撮影モードやフィルターの選択もカンタンに。「標準」「人物」「夜景+人物」「風景(自然)」「夜景」「料理」「テキスト」「セピア」「モノクロ」「銀残し」「連写撮影」「魚眼レンズ」「ミニチュア効果」「パノラマ」「手鏡」+おまかせオートで全16モードを用意
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撮影についても音声でシャッターが切れる「Voice Shot」に対応し、カメラ機能の起動も約0.4秒(※)とかなり高速なうえ、「連撮機能」でシャッターを切った直後でもすぐに撮影することが可能だ。露出の異なる写真を同時に撮影し、それぞれを合成する「HDR撮影」にも対応しており、明暗差のあるところや逆光の環境でもきれいに写真を撮ることができる。さらに、本機では動画撮影もHDR撮影に対応。これからのシーズンは夜景などの撮影も増えてくるが、HDR撮影を上手に活用すれば、今までとはひと味違った撮影が楽しめるはずだ。ちなみに、カメラ機能の設定については、あらかじめよく使う設定などを登録しておくことができる「カメラWidget」が便利だが、カメラ起動時のユーザーインターフェイスもシンプルにまとめられており、使いたい機能を迷わずに利用することができた。(※)Feel UXのウェルカムシートから起動した場合の最速値
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サブカメラも裏面照射型CMOS採用に
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スマートフォンのカメラで、もうひとつ大切なサブカメラは、新たに約207万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用する。身だしなみをチェックできる手鏡モードでは、2Mサイズの「フルHD手鏡モード」が利用可能だ。サブカメラは自分撮りをはじめ、友だちや仲間とのツーショット、スリーショットといった撮影にも広く利用されるが、サブカメラの基本スペック向上はユーザーにとってもうれしいところだろう。
カメラの機能ではないが、スクリーンショットにも少し面白い機能が追加された。Androidスマートフォンではほとんどの機種で、電源キーと音量DOWNキーを長押しすることで、スクリーンショットが撮れるが、SHL22ではゲームなどで高得点が出たときなど、表示内容を友だちに簡単に伝えられるように「スクリーンショットシェア」という機能が追加されている。スクリーンショットシェアのアプリを起動し、有効に切り替えておけば、画面をあらかじめ設定した場所からなぞるだけで、スクリーンショットを撮ることができ、すぐに他のアプリを使って共有したり、スタンプを書き加えるといったことができる。
エンターテインメントに関連する機能では、ワンセグや音楽プレーヤーなどが搭載されているが、音楽再生については楽曲データを効率良く処理する独自の技術を活かすことにより、音楽再生時の消費電力を抑え、最長約85時間の長時間音楽再生を実現している。ステレオイヤホン利用時にはバーチャル5.1chサラウンドも楽しめるため、音楽だけでなく、ビデオパスなどで視聴できる映像コンテンツも存分に楽しむことができる。ブラウザなどを利用しているとき、YouTubeなどの動画をウィンドウで表示できる「アナザービュー」もエンターテインメントを楽しむときに欠かせない機能のひとつだ。
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YouTubeやワンセグの動画を別ウィンドウで表示したまま、ほかのアプリを利用できる「アナザービュー」。ウィンドウのサイズは3サイズから選択可能なほか、位置も自由に動かせる
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ここ数年、スマートフォンは目覚ましい進化を遂げ、かなり完成度が高められてきたが、それと同時にユーザーがスマートフォンを活用するシーンもさらに拡大してきた。スマートフォンを活用するシーンが増えれば、その分、ユーザーからは「もっと使いたい」という声が聞かれるようになり、スマートフォンのロングライフ化に期待する声もかなり増えてきている。auから発売されたシャープ製スマートフォンのAQUOS PHONE SERIE SHL22は、au向けスマートフォンでは初となるIGZO液晶ディスプレイを採用し、これに3080mAhの大容量バッテリー、シャープならではのエコ技機能などを組み合わせることにより、これまで登場したauスマートフォンの中でもトップクラスのロングライフを実現したスマートフォンとして仕上げられている。Androidスマートフォンで利用できるサービスはもちろん、auが提供するスマートパスやうたパス、ビデオパスといったコンテンツを思う存分、楽しみたいという欲張りなユーザーのニーズにもしっかりと応えられるモデルとして仕上げられている。AQUOS PHONE SERIE SHL22はスマートフォンで利用できる多彩な機能やサービスをもっと長く、もっと快適に、もっと便利に活用したいユーザーにオススメしたいスマートフォンと言えるだろう。
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カラーバリエーションはブルー、ブラック、ホワイトの3色
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