この1〜2年、国内市場はスマートフォンとケータイの違いについて、語られることが多い。「どちらがいいのか」といった議論にはじまり、「トレンドはどうなっている」「開発コストはどれくらい違う」「世界的な動向はどっちに向かっている」といった話題まで、さまざまな視点で語られている。そんな議論の中、ケータイからスマートフォンへのシフトも活発になり、今回の冬春商戦では今まで以上に多くのユーザーが移行するのではないかと予想されている。
こうしたスマートフォンへのシフトが顕著になってきた背景には、いくつかの要因がある。たとえば、昨年半ばまでは、長くケータイで利用してきたiモードをはじめとするメールアドレスがスマートフォンで利用できなかったり、利用できても機能的に制限されていたが、昨年秋以降はiモードのメールアドレスが利用できるspモードが開始され、スマートフォンに移行してもメールアドレスを失う心配がなくなった。同時に、昨年から今年に掛けて発売されたスマートフォンでは、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信という、いわゆる『三種の神器』が搭載されたモデルが一気に増え、スマートフォンでもケータイのときと同じ機能が利用できるようになった。スマートフォンは元々、インターネットのWebページが快適に閲覧できたり、インターネットで提供されるさまざまなサービスとも連携しやすく、アプリで自由にカスタマイズできるといった特長を持ち、そのアドバンテージはスマートフォン未体験のユーザーにも少なからず認識されていたが、それ以上にケータイからスムーズに移行できる環境が整ってきたことで、ごく一般的なユーザーもスマートフォンを検討できるようになってきたわけだ。
では、三種の神器を搭載したスマートフォンであれば、どれでも同じかというと、必ずしもそうではない。かつて、ケータイが急速に進化を遂げていたとき、それぞれの製品はスペックも違えば、使い勝手にも差があったため、我々ユーザーはいろいろとチェックしながら、製品を選んできたが、現在のスマートフォンもこれに近い状況にある。同じように三種の神器を搭載したスマートフォンでありながら、実はスペックや使い勝手などにおいて、製品ごとに大きな違いがある。
今回、NTTドコモから発売されたシャープ製スマートフォン「docomo with series AQUOS PHONE SH-01D」は、この冬、NTTドコモから発売されるスマートフォンの中でも非常に注目度が高いモデルだ。当然のことながら、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信という三種の神器を搭載しているが、業界最大クラスの4.5インチHD液晶、光学手ブレ補正対応1210万画素カメラ、AQUOS連携をはじめとした多彩なAVネットワーク連携機能など、スペックでも業界トップクラスの仕様を実現している。これに加え、ケータイの市場では国内トップシェアを走り続けているシャープらしく、日本のケータイユーザーが求める機能をしっかりとサポートし、はじめてスマートフォンを手にするユーザーでも快適に楽しく使いこなせるように作り込まれている。こうした作り込みは、国内メーカーでもっとも早くからAndroidプラットフォームに取り組み、もっとも多くのモデルを供給してきた経験がしっかりと活かされている。まさに、「日本のユーザーのためのAndroidスマートフォン」として、作られているわけだ。
ケータイにしてもスマートフォンにしてもユーザーがこうしたデジタルツールを使ううえで、重要なポイントになるのがディスプレイだ。特に、スマートフォンはインターネットのWebページの閲覧をはじめ、写真や映像コンテンツが楽しめるだけでなく、ディスプレイに直接、指先でタッチしながら操作するため、ディスプレイのスペックがそのスマートフォンのポテンシャルを大きく左右することになる。
SH-01Dはディスプレイとして、4.5インチのHD液晶を搭載する。まず、4.5インチというサイズは、今回、NTTドコモから発表されたスマートフォンの中でもトップクラスに位置付けられる大画面で、ブラウザなどが快適に利用できることに加え、映像コンテンツの視聴もかなり迫力がある。
しかし、それ以上に意義深いのがHD液晶、つまり、720×1280ドット表示を可能にしているという点だ。スマートフォンのディスプレイについては、ケータイのディスプレイがVGAクラスだったこともあり、ほとんどの機種が480×854ドット表示のフルワイドVGA、480×800ドット表示のワイドVGAなど、VGAクラスが中心で、これよりもワンクラス上のディスプレイとなると、2011年夏モデルで高い評価を受けた「AQUOS PHONE SH-12C」などに搭載されている540×960ドット表示が可能なQHD(Quarter HD)液晶になる。SH-01Dに搭載されているHD液晶は、フルワイドVGAの約2.2倍に相当する高密度な表示が可能で、1インチあたりのピクセル数も人間の目で識別できると言われる300ppiを超える329ppiという高解像度を実現している。2012年以降、ハイエンドのスマートフォンはHD表示が主流になると言われており、SH-01Dにはそのトレンドをリードするディスプレイがいち早く搭載されているわけだ。
SH-01Dが採用する720×1280ドット表示のHD液晶は、フルワイドVGA液晶に対して約2.2倍、QHD液晶に対して約1.8倍もの高密度な表示が可能
また、SH-01Dの液晶ディスプレイはシャープの液晶テレビ「AQUOS」で培われた技術を応用した液晶パネルが採用されており、専用の高画質エンジンを組み合わせることで、非常にクオリティの高い精細な映像を楽しむめるようにしている。視差バリア方式の3D表示にも対応しており、専用メガネなしで3Dコンテンツを楽しむことが可能だ。シャープ製端末に搭載される液晶ディスプレイでは、液晶パネルとガラス面を密着させることで、太陽光の反射などを抑える「リフレクトバリアパネル」が採用されているが、SH-01Dではこれに加え、バックライトの明るさを制御することにより、屋外や周囲が明るい環境でも視認性を一段と向上させている。同じく、シャープ製端末でおなじみのカラーベルビューにも対応しており、メールやソーシャルサービスなどのコンテンツ閲覧時も正面からは見やすく、周囲からは見えにくくすることで、のぞき見を防止できるようにしている。ディスプレイサイズが大きいだけに、こういったプライバシーを守る機能は、ユーザーとしてもありがたい。
コンテンツを表示したり、映像を楽しむという点においては、パソコンや家庭用の液晶テレビなどを見てもわかるように、ディスプレイの大型化は歓迎すべきことだが、スマートフォンではもうひとつ気になることがある。それはバッテリー消費だ。
冒頭でも触れたように、この1年間、各社からスマートフォンが相次いで発売され、なかでも三種の神器を搭載したモデルは、たいへん高い人気を得たが、その一方で、ケータイのときに比べ、明らかに持ちが悪いスマートフォンのバッテリーライフについては、いち早くスマートフォンに移行したユーザーもかなり悩まされている。Androidのバージョンが進んだことで、1年前に比べれば、多少は改善されたものの、ケータイのときと同じ感覚で使うには、まだ不安が残る。
そこで、シャープでは新たに独自の「エコ技」という機能を搭載することにより、従来のスマートフォンよりも確実にバッテリーでの利用時間を延ばしている。エコ技はディスプレイの画質を保ちながら、バックライトを制御することにより、ディスプレイの省電力化を図ると共に、複数のアプリを起動したときの電力消費を自動的に制御するなど、複合的な制御を組み合わせることで、省エネを実現する機能だ。スマートフォンはケータイと違い、ユーザーが操作していない待機中でも自動的に通信が発生し、バッテリーを消費してしまうが、エコ技ではアプリを終了させることなく、自動的に制御し、消費電力を抑えている。
具体的には、SH-01Dの場合、連続待受時間のカタログ値が約420時間となっているが、実使用時※1通常モードで約117時間であるのに対し、エコ技の技ありモードでは約2.5倍の約288時間となる。もちろん、利用するユーザーや利用スタイル、場所、時間帯などによって、違いは出てくるが、短い期間ではあるものの、実際に利用した範囲では従来のモデルに比べてもバッテリーの消費が抑えられ、利用時間が長くなっていることがよくわかる。
「エコ技」設定時の連続待受時間
※1 Twitter、mixiのアプリケーション、および電話帳におけるTwitter、mixiのログイン、歩数計機能ON、お買い上げ時のウィジェットを有効にし、静止した待受(画面OFF)時の状態。
※2 お買い上げ時の設定、待受(画面OFF)時で、電波を正常に受信できる静止状態での平均的な利用時間。
※3 iチャネルなど省エネ待受で動作制御した場合です。アプリケーションによっては、待受(画面OFF)時に正しく動作しない場合があります。
* ご使用の環境によっては、省エネ効果が異なる場合があります。
こうしたバッテリー消費を抑えるための工夫は、本来なら、ユーザーが細かく設定を変更する必要があるが、エコ技では購入時の「通常モード」、省エネをしながら快適に使える「エコ技モード」、電池残量がわずかで、可能な限り、消耗を抑えたいときの「お助けモード」の3つの項目が用意されており、目的に応じて、各モードを切り替えるだけで、簡単に使うことができる。エコ技のウィジェットも用意されており、設定中のモードもすぐに確認することが可能だ。ちなみに、各モードはユーザー自身がカスタマイズしたり、時間帯や電池残量によって切り替えることもできる。たとえば、利用頻度が多い昼間は技ありモードでバッテリー消費を抑えながら、帰宅後の夜はいつでも充電できる環境にあるので、ストレスなく利用できる通常モードに切り替えるといった使い方ができるわけだ。
4.5インチHD液晶という大画面ディスプレイを搭載しながら、エコ技による省電力を可能にしたSH-01Dだが、スマートフォンとしての基本性能や快適な操作性、使いやすさもしっかりと追求されている。
まず、CPUはTexas Instruments製デュアルコアプロセッサ「OMAP4430」を搭載する。パソコンの世界でのデュアルコアプロセッサは、どちらかと言えば、高性能追求の印象が強いが、スマートフォンの場合は高性能追求に加え、スムーズかつ高速に処理を完了することによる省電力性能も期待できる。
このデュアルコアプロセッサのポテンシャルを活かし、全体的な操作感はかなり快適に仕上げられている。アプリの起動や切り替えもキビキビとしており、写真やWebページの表示もスムーズかつ速い。タッチパネルのレスポンスについては、まさに「サクサク」という言葉が相応しい印象だが、これは単純にデュアルコアプロセッサのパフォーマンスが優れているだけでなく、タッチパネルそのものを長く、そして、数多く手掛けてきたシャープならではのノウハウがチューニングに活かされている。CPUが高速なことも大切だが、そのポテンシャルを引き出し、十分に活かすだけのものがしっかりとSH-01Dには盛り込まれているわけだ。
また、従来モデルから継承されてきた使いやすさもSH-01Dの魅力のひとつだ。たとえば、ステータスパネルは単純に端末のステータスを表示するだけでなく、Wi-FiやBluetooth、GPSなどの機能を切り替えられるうえ、ベールビュー、自動画面回転、マナーモード、microSD設定、起動中アプリなどもすぐに設定できる。ホーム画面から[アプリケーション一覧]-[設定]の順に辿らなくてもいいわけだ。ちなみに、起動中アプリの画面はホームキーの長押しでも表示でき、起動中の全アプリを一括で終了させることもできる。
ステータスバーにはメールや着信があったときにアイコンが表示されるが、ホーム画面がロックされているときは、ロックを解除した上で、ステータスバーを表示するといった操作が必要になる。しかし、SH-01Dではロック画面に新着通知が件数と共に表示され、そこから直接、各機能の画面を表示することが可能だ。
ホームアプリについては、docomo Palette UIとSHオリジナルホームを選ぶことができる。docomo Palette UIがグループ分けされたアプリをバーの部分をタップして、開いたり、閉じたりできるのに対し、SHオリジナルホームはページ単位にアプリがグループ分けされ、横方向にフリックすることで、グループを切り替えることができる。どちらも使いやすさが考慮されたホームアプリだが、見やすさではdocomo Palette UI、サクサク感ではSHオリジナルホームという印象だ。ちなみに、よく利用するアプリのショートカットをホーム画面に設定できるが、docomo Palette UIではアプリのアイコンをロングタッチすると、[ホームに追加]というメニューが表示され、そこから追加できる。SHオリジナルホームは画面下に各ホーム画面がサムネイルで表示され、そこにドラッグ&ドロップすれば、ショートカットを追加できる。どちらもわかりやすいユーザーインターフェイスだ。
スマートフォンとは言え、SH-01Dには当然のことながら、電話機能も搭載されており、この部分についてもしっかりと使いやすさが考えられている。たとえば、電話をかけるときに使う電話帳は、SH電話帳が搭載されており、五十音順やグループ分けで検索できるため、ケータイと変わらない感覚で使うことができる。電話を使ううえで欠かせないマナーモードも従来モデルに引き続き、音量DOWNキーを長押しするだけで、切り替えることができる(docomo Palette UIの場合はロック画面表示中のみ)。また、音声・伝言メモも対応しており、本体側に不在着信のメッセージを記録できる。女性ユーザーなどには欠かせないと言われている着信拒否についても非通知、指定番号、電話帳登録外などを設定することができ、安心して使うことができる。
メールやブラウザなどで利用する文字入力については、従来モデルに引き続き、「iWnn IME-SH edition」が採用されており、QWERTYキーと12キー(テンキー)に加え、手書き入力にも対応する。手書きに入力はひらがなや漢字、記号などが認識できるが、タッチパネルのレスポンスの良さとも相まって、アルファベットを筆記体のように、少しつながってしまうような書き方で入力してもきちんと入力できる。漢字の認識も早く、読みなどがわからない字を入力する時には、かなり役立つ。
今回発表されたNTTドコモの2011-2012冬春モデルでは、スマートフォンで新たに「withシリーズ」と「NEXTシリーズ」が展開され、SH-01Dはより幅広いユーザー層に対応できるwithシリーズにラインアップされているが、液晶ディスプレイ以外の部分についてもwithシリーズでありながら、NEXTシリーズのモデルにもひけを取らないスペックが実現されている。
まず、カメラはスマートフォンとして、トップクラスに位置付けられる1210万画素カメラが搭載され、SHケータイの高画素カメラでも実績を持つ画像処理エンジン「ProPix」との組み合わせにより、ノイズの少ないクリアな写真を撮影できるようにしている。いつもながらのクオリティの高いカメラが搭載されているわけだが、実はSH-01Dのカメラで、もっとも注目すべきは、画質劣化の少ない光学手ブレ補正が搭載されていることだ。
現在、ケータイやスマートフォンに搭載されているものをはじめ、一部のデジタルカメラにも搭載されている手ブレ補正機能は、ISO感度を上げながら、同時に複数枚の画像を撮影し、それを合成することで、ぶれていない写真を生成する方法を採っている。つまり、ソフトウェア的に画像処理をすることで、電子的に手ブレを抑えているわけだ。この方法はケータイやスマートフォンで実現できるが、手ブレ防止の効果が十分に得られないこともあるうえ、切り出しや合成などの作業をするため、どうしても画質が劣化してしまう傾向がある。
これに対し、SH-01Dに搭載されている光学手ブレ補正は、本体に内蔵されたジャイロセンサーにより、上下方向に加え、回転方向の手ブレも補正することにより、手ブレ防止の効果が十分に得られ、画質の劣化も抑えられるという特長を持つ。また、電子式の手ブレ補正は撮影サイズなどが制限されることが多いが、光学式はこうした制限がなく、撮りたいサイズで手ブレ補正を活かした撮影ができる。この光学手ブレ補正は、夜景などの暗いところでの撮影に効果を発揮するほか、動画でも被写体を追いかけて撮影するようなシチュエーションで、手ブレが少なく、見やすい映像を撮ることができる。
また、カメラの撮影機能については、撮影するシーンを自動認識して、最適なモードで撮影する「シーン自動認識」、カラオケや雪、バースデー、打ち上げ花火など、撮影するシーンをユーザーが設定する「シーン設定」、登録した人物に優先的にピントを合わせる「個人検出」、犬や猫の顔に自動的にフォーカスする「ペット検出」、笑顔のシャッターチャンスを逃さない「笑顔フォーカスシャッター」、振り向いたときに撮影できる「振り向きシャッター」などが搭載されている。スマートフォンのカメラアプリでは、撮影時にちょっとしたエフェクトを加えられる機能が人気だが、SH-01Dには「魚眼カメラ風」や「ミニチュア風」が用意されており、遊びゴコロのある写真を撮ることができる。オリジナリティのある写真が撮影できたら、TwitterやFacebookなどのソーシャルサービスに簡単に投稿し、友だちや仲間と共有するのも楽しいだろう。
また、動画については、1920×1080ドットのフルHDでの撮影が可能だが、120fpsで撮影した動画を30fpsで保存し、撮影時の1/4の速度で再生できるスロービデオカメラが面白い。たとえば、ゴルフなどのスイングを撮影したり、子どものちょっとした動きを撮って再生してみるのも楽しそうだ。
写真や動画以外のカメラに関連する機能では、読取カメラやラクラク瞬漢/瞬英ルーペが便利だ。読み取りカメラはバーコード、名刺、テキスト、お店情報などを読み取るもので、名刺などは文字認識をしたうえで、電話帳に登録することも可能だ。ラクラク瞬漢/瞬英ルーペは漢字や英単語を読み取り、その読み方や意味を表示できるというもので、カメラと辞書機能を連携させた使い方ができる。
カメラ以外のハードウェアでは、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN(Wi-Fi)、他のケータイやスマートフォンともデータの送受信が可能な赤外線通信、ヘッドセットやキーボードとも接続ができるBluetooth 3.0+EDRを搭載し、ネットワークについてはDTCP-IP対応を含むDLNAに対応する。DLNAを活かした機能としては、液晶テレビ「AQUOS」やブルーレイディスクレコーダー「AQUOSブルーレイ」との連携を可能にした「スマートファミリンク」がおすすめの機能だ。
たとえば、AQUOSブルーレイに番組を録画したのに、なかなか視聴する時間が取れなかったり、ゆっくりと楽しめないといったことはないだろうか。そんなときはAQUOSブルーレイに録画されている番組を無線LAN経由で転送し、家庭内の無線LANに接続されたSH-01Dから視聴することができる。また、テレビで視聴中の番組を他の部屋で視聴したくなったときは、同じようにDLNAを活かし、放送中の番組を同じホームネットワーク(無線LAN)に接続されたSH-01Dに転送し、そのまま視聴することができる(本機能に対応したAQUOSブルーレイが必要)。スマートフォンとAudio&Visualの連携は、まさにこれからの進化が期待される機能であり、SH-01Dではいち早く取り組んでいるわけだ。
放送中の番組や、録画した番組をSH-01Dで楽しむことができる「スマートファミリンク」
ちなみに、SH-01DのWi-Fiについては、簡易設定は業界標準のWPSに対応するほか、公衆無線LANサービスの自動ログインにも対応しており、spモードのオプションサービスで提供される公衆無線LANサービスにも簡単に接続することが可能だ。さらに、パソコンをWi-Fi経由でインターネットに接続することができる「テザリング」にも対応しており、幅広いシチュエーションでSH-01Dを活用できるようにしている。
この冬、スマートフォンへのシフトを検討している人は多いだろう。冒頭でも説明したように、現在、店頭に並んでいるスマートフォンには、いわゆる三種の神器を搭載し、一見、ビギナーにも購入しやすそうなモデルが増えている。しかし、実際にはワンセグが使いにくかったり、赤外線通信が受信しかできないなど、モデルによって、少しずつ違いが見受けられる。一方のハイエンドモデルもスペックこそ、充実しているものの、バッテリー消費が激しく、動作時間が極端に短くなってしまうようなケースもある。その点、SH-01Dは、スペック、機能、使いやすさをしっかりと追求しながら、高次元でバランスさせたスマートフォンとして仕上げられている。はじめてスマートフォンを手にする人はもちろん、すでに何回か、経験があり、本格的にスマートフォンを活用したいユーザーのニーズにもしっかりと答えられるモデルだ。快適な操作感でサクサク使うことができ、機能もスペックも使いやすさもしっかりと充実させたSH-01Dは、幅広いユーザーにおすすめできる「買い!」のモデルだ。
法林岳之
1963年神奈川県出身。携帯電話をはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。主な著書は「できるWindows 7」をはじめ、「できるポケット SoftBank AQUOS PHONE 006SH スマートに使いこなす基本&活用ワザ 150」(2011年6月30日発売)、「できるポケット docomo AQUOS PHONE SH-12C スマートに使いこなす基本&活用ワザ 150」(2011年6月16日発売)などのスマートフォン関連も数多く執筆。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。Impress Watch Videoで「法林岳之のケータイしようぜ!!」も配信中。
■関連情報
□docomo with series AQUOS PHONE SH-01D 製品情報(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/product/with/sh01d/
□docomo with series AQUOS PHONE SH-01D 製品情報(シャープ)
http://www.sharp.co.jp/products/sh01d/
□シャープ 携帯電話 NTTドコモラインアップ
http://k-tai.sharp.co.jp/lineup/docomo/
■関連記事
□4.5インチHD液晶、1210万画素の「AQUOS PHONE SH-01D」
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20111018_484469.html