たのしいAQUOS PHONE

AQUOSシリーズの大画面ディスプレイは片手操作もカンタン

2014-07-15 Reported by 法林岳之

三辺狭額縁によるEDGESTデザインを採用した2014年の夏モデルのAQUOSシリーズ。レビューでも説明してきたように、いずれの機種も三辺狭額縁の効果で、大画面ディスプレイを搭載しながらもボディ幅をコンパクトにまとめ上げている。同クラスのディスプレイを搭載した他機種に比べても、バランス良く手に持てる印象だ。

ただ、下の表を見てもわかるように、画面サイズに比例して、ボディ幅は少しずつワイドになっている。

機種名 画面サイズ ボディ幅
AQUOS ZETA SH-04F 約5.4インチ 約74mm
AQUOS SERIE SHL25 約5.2インチ 約71mm
AQUOS Xx SoftBank 304SH 約5.2インチ 約72mm

たとえばボクのように、身体も大きく手も大きい人は、このボディ幅でもまったく気にならないんだけど、人によっては「大画面には惹かれるけど、指が届かないかも……」と心配する人もいるだろう。

そんな人のために、今夏のAQUOSシリーズではじめて採用されたのが「ワンハンドアシスト」だ。

例えば、ワンハンドアシスト機能のひとつ、「画面縮小モード」は、まず真っ先に試してもらいたい便利な機能。具体的には、画面下部から弧を描くように右斜め上、もしくは左斜め上にドラッグすると、画面がそのままひと回り小さく表示される「画面縮小モード」に切り替わるというものだ。

画面縮小モードは、画面下部から左右斜め上に向けて、弧を描くようにドラッグすると有効になる

画面がそのまま縮小して表示される。実寸で約4インチ程度のサイズなので、片手でも指が届きやすい。もう一度、同じ方向に操作すれば、元の表示に戻る

正確にサイズを測ったわけじゃないけど、他機種と比べてみると、だいたい4インチ程度のディスプレイを搭載した機種とほぼ同じ画面サイズで表示されるため、「端まで指が届かない」という人も自然に操作することが可能だ。画面は左右どちらにも寄せられるので、右手で持ったときには右側、左手で持ったときには左側に寄せると便利。元のサイズに戻したいときは、もう一度、同じ操作をするだけだ。

この画面縮小モードは、AQUOSシリーズに標準で設定されているFeel UXを利用しているときはもちろん、Android標準に近いシャープの「SHホーム」、AQUOS ZETA SH-04Fに用意されているNTTドコモの「docomo LIVE UX」や「docomoシンプルホーム」、AQUOS SERIE SHL25に用意されているauの「auベーシックホーム」でも同じように操作することができる。ホーム画面やアプリ一覧画面を表示しているときだけでなく、Webブラウザーやメーラーなど、さまざまなアプリを表示しているときも同じように操作すれば、画面を縮小表示できる。ちなみに、AQUOS PAD SH-06Fはタブレットということもあり、画面縮小モードは搭載されていない。

たとえば「SHホーム」や……

auの「auベーシックホーム」もそのまま縮小表示が可能

そしてAQUOSには、画面縮小モードに限らず、他にも大画面を片手で操作するための「ワンハンドアシスト」機能が存在している。

たとえば、ほとんどの人はスマートフォンを安全に使うため、パターンやロックNo.などによるセキュリティロックを設定しているだろうけど、実は今夏のAQUOSシリーズはいずれも「パターン入力」や「ロックNo.入力」のロック解除画面の表示が少し下側に寄せてレイアウトされており、これも片手で操作しやすくしてなっているのだ。

2013年冬モデルのAQUOS PHONE SERIE SHL23(左)とAQUOS SERIE SHL25(右)のパターン入力画面を並べてみると、全体的に下寄りにレイアウトされていることがわかる

また、ワンハンドアシスト機能でもうひとつ覚えておきたいのが、従来モデルから採用されている「クイックランチャー」。ナビゲーションバーの[アプリ使用履歴]をタップすると、画面最下段からポップアップする形でランチャーが表示される。クイックランチャーは「履歴」「お気に入り」「ミニアプリ」の3つのタブで区切られていて、画面の最下段、つまり片手だけで届く範囲で、さまざまな操作をすることができる。

最初に表示される「履歴」には、最近使ったアプリが表示される。一覧は左右にスクロールでき、それまでに起動したアプリのサムネイルをタップすれば、すぐに切り替えることができ、下方向にフリックすれば、一覧から消去することができる。

[アプリ使用履歴]をタップすると、画面最下段に表示される「クイックランチャー」。[履歴]タブでは最近使ったアプリが一覧で表示される

「お気に入り」タブはその名の通り、気に入ったアプリやよく使うアプリを登録しておく場所。出荷時にいくつかアプリが登録されているけど、タブを右方向にスクロールさせると、[+]のアイコンがあり、これをタップすると、アプリやブックマーク、連絡先、経路の検索など、よく使う機能を登録できる。不要になったアイコンはロングタップし、[はがす]をタップすると、削除することができる。

クイックランチャーの[お気に入り]タブには、アプリだけでなく、ブックマークや連絡先、機能ボタンなどを登録することができる。並べ替えも可能

さらに、「ミニアプリ」は画面上に小さなウィンドウで表示できるアプリで、「テレビ」や「ネット動画」などがあらかじめ登録されている。「お気に入り」と同じように、右端までスクロールさせ、[+]をタップすると、さらにGoogle Playから対応ミニアプリを追加することができる。「ミニマップ」や「ミニ予定表」などはなかなか便利なので、追加しておくことをおすすめしたい。

クイックランチャーの[ミニアプリ]はテレビやネット動画などのウィンドウ表示が可能

今夏のAQUOSシリーズは大画面ディスプレイが魅力だけど、単純に画面を大きくするだけでなく、大きな画面を快適に使うための機能もしっかりとサポートされている。まずは色々な「ワンハンドアシスト」機能を活用してみて欲しい。


法林 岳之

1963年神奈川県出身。携帯電話やスマートフォンをはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。主な著書は「できるWindows 8」をはじめ、「できるポケット docomo AQUOS PHONE ZETA SH-06E スマートに使いこなす基本&活用ワザ 150」(2013年5月24日発売)、「できるWindows 8 タッチPC&タブレット編」など、数多く執筆。Impress Watch Videoで「法林岳之のケータイしようぜ!!」も配信中。ホームページはこちら。