Internet Watchは'96年2月にメール版として創刊し、Watchの名前のつくメディアとしては、もっとも歴史のある存在だ。
'97年1月にWeb版が開始され、このランキングが最初の年間10大ニュースのアンケートだ。
●読者の投票ランキング●
順位 |
題目 |
ポイント |
1 |
Microsoft vs. 司法省 |
580 |
2 |
MicrosoftがAppleに投資、提携 |
566 |
3 |
Netscape Communicator 4.0 / Internet Explorer
4.0リリース |
508 |
4 |
モザイク処理/はずしソフトは「わいせつ」かを争う「FLMASK」裁判 |
475 |
5 |
検索エンジン「goo」の登場 |
311 |
6 |
アスキーがAIX/AIF終了 |
272 |
7 |
プッシュ型配信システムにMicrosoftやNetscapeが参入、日本でもサービス開始 |
251 |
8 |
パソコン通信のASCII-netと日経MIXがサービスを終了 |
245 |
9 |
NTT分割決定・国外参入、KDD国内参入 |
241 |
10 |
DVDの発表&発売 |
668 |
11 |
マクロウィルスの被害が報告される |
231 |
12 |
56kやPIAFSサービスが開始 |
191 |
13 |
Javaの攻勢 |
186 |
14 |
充実地図サイト登場 |
169 |
15 |
掲示板などによる誹謗中傷、プライバシー侵害などの事件多発 |
157 |
時代は、MicrosoftがNetscapeと争いを繰り広げており、一方で、その行動に対する反動が米国司法省からの提訴として表われはじめた時期だ。
国内では、全文検索型としては老舗である「goo」が登場し、カタログ登録型のYahoo!と合わせて、インターネット上の検索が実用的になった頃だ。
通信インフラではPHS関連のPIAFSにより、モバイルでのインターネットアクセスが可能となっているが、家庭からのアクセスはダイヤルアップがまだ主流だった。
一方で、ウィルス、わいせつ画像、掲示板などによる誹謗中傷など、このあとのインターネットで大きな問題となることがらが、表面に登場しはじた時期でもあった。
個人的に印象に残っているのは、ASCII-netと日経MIXがサービスを終了したことで、パソコン通信というコミュニケーションの形がインターネットに取って代わられた節目の年だったと言って良いだろう。
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